横浜マタタビバージョンのFUNI WORLD

おバカショート劇場。

FUNI WORLD


第、1214話 よこはま・きゅりおしてぃ (2022.09.25)
花柄ファンタジー「はい、『花柄ファンタジーの虚舟ラジオ』です。
恋心レッドの、天沢裕菜です。
友情パープルの、蘢宮夢です。
微笑みイエローの、源広佳です。
初恋ピンクの、一香奈です。
そよ風ブルーの、郎女真利奈です。」
天沢裕菜「ジェームズ・ウェッパッパ宇宙望遠鏡って知ってる?」
蘢宮夢「アメリカ航空宇宙局の赤外線観測用宇宙望遠鏡?」
源広佳「でも、撮影された画像って、なんだかんだ、CGなんでしょ?」
一香奈「でっちあげの国なんでしょ?」
郎女真利奈「侵略者の国なんでしょ?」
天沢裕菜「では、本日最後の曲で、『平成ツチノコ隊・I』
カノぽっぽこと、平沢華音ちゃんが作ってくれた、
花柄ファンタジーの新曲、『よこはま・きゅりおしてぃ』」
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よこはま・きゅりおしてぃ
歌手:花柄ファンタジー
開港場選抜 ペリー来航
異人と交流 急速に発展
アイスクリームの発祥地
写真館の発祥地
石鹸だって発祥地
よこはま・きゅりおしてぃ
はじめてがいっぱい
馬車馬通りに馬の糞
あれから幾年月 ビルに囲まれ
車が行き交い 指定都市
シウマイ弁当4000食
忽然消えた?4000食
何処へ消えたの?4000食
よこはま・きゅりおしてぃ
謎解きが溢れる
ミラクルシティとクルーズ船
グルメやファッション楽しんで
野毛山公園楽しんで
スタミナ奪う高低差
よこはま・きゅりおしてぃ
トキメキがいっぱい
時をかけると馬の糞
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1212話 またはそれ以前参照-


第、1213話 防犯メール病座談会 (2022.09.18)
主催者「昨今の日本、防犯メール病が酷い。
70歳くらいの男が道路上で小学生女児らに
声かけ手招きしてあめ差し出すと、
小学生女児らは、防犯メールで注意喚起」
A太「失われる昭和」
B郎「もう、すっぽんぽんで縄跳びしながら女児に近付けないなぁ」
C晴「そこで問題です。ナンシー・○ナトラが
1962年に発表した楽曲『○○○のキッス』ですが、
○○○は何でしょう。ヒント、
1・レモンというよりクマじゃねぇ?」
主催者「小学生女児が見知らぬ女から『一緒に遊ぼう』
と、声をかけられたとして、防犯メールで注意喚起」
A太「消えゆく昭和」
B郎「もう、すっぽんぽんで竹馬乗りながら女児に近付けないなぁ」
C晴「2・レモンが蜂の巣襲っているけどクマじゃねぇ?」
主催者「小学生女児が、長い棒を持った不審者が
歩いているのを目撃、防犯メールで注意喚起」
A太「うま○棒も値上がりしたしなぁ」
B郎「もう、すっぽんぽんで玉乗りしながら女児に近付けないなぁ」
C晴「3・レモンが全身黒い毛生やしているか?クマじゃねぇ?」
主催者「通行中の女性が見知らぬ男から
『病院までの行き方を教えて』と、声を
かけられたとして、防犯メールで注意喚起」
A太・B郎・C晴「正解は『クマ』です」
主催者「違うだろ!」


第、1212話 彎曲 (2022.09.11)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1210話 またはそれ以前参照-
中村千春「罰ゲームはボヨヨ〜ン」
ボヨヨ〜ン「なんだよ、またかよ!」
大谷幸恵「次のイベントで、タランチュラ星雲のコスプレ。
これが完成イメージイラスト」
ボヨヨ〜ン「なんだよ、コロシテくんみたいだな!」
岩永麻理奈「ボヨヨ〜ンは素でコロシテくんみたい」
ボヨヨ〜ン「誰がコロシテくんじゃ!」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です」
菅原真美子「竹もボヨヨ〜ンといっしょにコロシテくんのコスプレ」
竹「ほっそり体型ではコロシテくんにならないよ」
ボヨヨ〜ン「誰がデブじゃ!」
二階堂幸恵「ボヨンデブ星雲」
栗「いきなりですが、ぼくは、『柿』でも『梨』でもなく、栗林栗次郎です」
渋谷忍「突然、誰よ!」
竹「すみません、いとこです」
カノぽっぽ「ならば、栗、おまえもやれ」
ボヨヨ〜ン「イヤじゃ!絶対イヤじゃ!」
竹「巻き添えを食うのは御免です!」
栗「栗ご飯のおいしい季節ですね」
ボヨヨ〜ン「栗ご飯は関係ないだろ!」
竹「栗ご飯に罪はないですよ!」
栗「ぼくにも罪はありません!」
カノぽっぽ「静かになさい」
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彎曲
ニューアルバム『絵本』から
歌手:平成ツチノコ隊・I
光の中の地球 光の中の生物
太陽に照らされて星が輝く
囁いた宇宙の声 煌めいた美しい人
約束は忘れない 瞳は瞬く
振り返ってごらん
笑顔ってステキだったよね
思い出してごらん
涙さえ光を放っていたよね
その眩しさが永遠とぼくらは信じていた
二本の足で歩いて此処まで辿り着いたんだ
光の先を求めて此処まで辿り着いたんだ
夜が明けたら何もかも変わって見えたんだ
夜が明けたら何もかも終わって見えたんだ
湾曲する人類の明日 歪められた人類の道
光はもう人類を照らしてはくれない
そんな未来が寄せては返す波のように…
光の中の地球 光の中の生物
太陽に照らされて星は輝く


第、1211話 南極昔ばなし「ぺんぎん地蔵」 (2022.09.04)
むかしむかし、あるところに、
ぺんぎんの群れの中へそりごと突っ込んでいったり、
執拗に追い立ててみたり、悪質な迷惑運転をする小僧がおったと。
あるとき、棒立ちの一匹のぺんぎん目掛け、そりごと突っ込んだと。
そうしたら、そりが木っ端微塵。小僧は血みどろ。
小僧はふらふらしながらぺんぎんを追い掛けると、
気付けば墓地へ迷い込み、奥の古い地蔵堂を見つけ、
小僧が地蔵堂の中に入ってみると、
ぺんぎんに似たお地蔵様があったと。
小僧はぺんぎんに似たお地蔵様が戒めてくれたんだと悟り、
二度と、ぺんぎんの群れを追い立てることはしなくなったと。
さて、それから数百年経ったある日、
南極大陸の氷の中から、掘削調査で発見された
砕けた石を復元すると、ぺんぎんに似たお地蔵様が現れたそうな。
このお地蔵様は「ぺんぎん地蔵」と呼ばれ、
南極寺の、このお地蔵様に小魚をお供えすると、
どんな願いでも聞いてくれると、南極中の評判になったそうな。
ー教訓ー
『小魚のような弱い立場は、何時の世も都合良く踏みにじられる』


第、1210話 微風 (2022.08.28)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1207話 またはそれ以前参照-
中村千春「罰ゲームはボヨヨ〜ン」
ボヨヨ〜ン「罰ゲームなんて聞いてないぞ!」
大谷幸恵「次のイベントで、フランシスコ・ザビエルのコスプレ」
ボヨヨ〜ン「体型不自然だろ」
岩永麻理奈「フランシスコ・デブエル」
ボヨヨ〜ン「誰がデブじゃ!デブだが…」
菅原真美子「頭も剃ってトンスラ」
ボヨヨ〜ン「剃るだと!?」
二階堂幸恵「剃っても何れ伸びるから!」
ボヨヨ〜ン「おまえら、ひとごとだと思って!」
渋谷忍「定められた運命に従いなさい」
ボヨヨ〜ン「断固拒否」
カノぽっぽ「お黙りなさい」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です」
ボヨヨ〜ン「竹のほうが、フランシスコ・ザビエルが似合うぞ!」
竹「――え、そ、剃るの???」
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微風
ニューアルバム『絵本』から
歌手:平成ツチノコ隊・I
小鳥がさえずる森
木の葉が擦れ合う音
キツネが落ち葉を踏み鳴らす
リスが顔を覗かせている
数十万年の時を超え過ぎゆく風
人類なんて地球上に吹いた微風
わたしたちがここにいたこと
ふたりの魂に刻まれている
小川が流れる音
魚が飛び跳ねている
タヌキが魚を狙ってる
走るトカゲ 舌を出すヘビ
数十万年の時を超え過ぎゆく風
人類なんて地球上に吹いた微風
振り返った道の向こうに
ふたりの魂が刻まれている


第、1209話 サンバにほえろ!シーズン19 (2022.08.21)
Samba62 池の人
ホタルイカ刑事「あなたが池に捨てたのは、この金の斧ですか?」
被疑者「…ちがいますよ」
ホタルイカ刑事「では、この銀の斧ですか?」
被疑者「…ちがいますって」
ホタルイカ刑事「この鉄の斧ですか?」
被疑者「…あっ、それそれ!」
ホタルイカ刑事「被害者の頭部外傷とこの鉄の斧の形状が一致」
被疑者「…あっ、;;」
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Samba63 謎の光
ホタルイカ刑事「無数の光が夜空で相次いで目撃されたらしいのよ」
タンバリン刑事「UFO騒ぎに発展されているけれど…」
ホタルイカ刑事「夏の夜に、チカチカしたがっている奴、いるわね」
散り菊刑事「…あっ、あれ;;」
サンバ刑事「夏の夜だ!!!」
散り菊刑事 〈〈 チカチカ 〉〉
ホタルイカ刑事「いたわね」
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Samba64 被写体
サンバ刑事「なんか、最近、写真に撮られちゃって。
こないだなんか、張り込みしてたら、撮影のために
木の枝を切る奴がいて、止めて欲しいんだよね」
長さん「撮り鉄?」
山さん「撮りサンバ?」
ボス「――というか、サンバの衣装が張り込みに向かない
格好だということに気付け!この、すっとこどっこい!!!」


第、1208話 ブルマー復活希望座談会 (2022.08.14)
主催者「最新スクール水着の暴走がひどすぎる」
A作「肌の露出を『悪』とする暴挙だ」
B太郎「ブルマー文化を破壊しただけでは済まないらしい」
C男「女子体育へそそがれたまなざし問題がなんだというんだ」
主催者「そもそも、昭和の女性徒は強かった。
スクールシャツからブラジャーが透けていようと、
いちいちそんな当たり前なことを気にする女生徒はいなかった」
A作「スクールシャツからブラジャーが透けていようと、
いちいち男子は興奮した」
主催者「ブルマーからおけーつがちょいとはみ出ていようと、
いちいちそんな当たり前なことを気にする女生徒はいなかった」
B太郎「ブルマーからおけーつがちょいとはみ出ていようと、
いちいち男子は興奮した」
主催者「スクール水着から――」
C男「――いちいち鼻血」
主催者「このままだと、胸にはさらし、夏でも長袖・手袋・もんぺ姿。
頭や顔を覆う頭巾を被らされ、それはもう、ブラック校則の如く」
A作「世の中、ジェンダーレス祭りなので、男女共通」
B太郎「水泳も体操の授業も運動部活動も禁止」
C男「学園生活からおしゃれが消滅」
主催者「露出とはなんだ」
A作「はみ出せ!青春」
B太郎「夕日に向かってはみ出せ」
C男「太陽がくれた露出」
主催者「『ブルマー復活希望党』を立ち上げましょう」


第、1207話 水滴 (2022.08.07)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1202話 またはそれ以前参照-
ボヨヨ〜ン「七夕は、新暦と旧暦、どっち派?」
中村千春「どっちもいらない」
大谷幸恵「どっちも大人の事情」
岩永麻理奈「クリスマス如きに負けている、恥節句」
菅原真美子「短冊って紙の無駄」
二階堂幸恵「ナイル川の氾濫は自然の恵み」
渋谷忍「七夕まつりで象のイベントとか、頼まれないし…」
カノぽっぽ「インスタント姫とラーメン星が年に1度だけ再会できる夜」
ボヨヨ〜ン「お、おまえら、七夕をなんだと――」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「でも、うちら、七夕イベントやらないんでしょ」
ボヨヨ〜ン「――お、おう………」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です。
売れ残りの恵方巻きを従業員が無理矢理買わされる悲しきイベント、
『節分』より、まだ救いがあると思いますよ」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「〜だなぁ」
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水滴
ニューアルバム『絵本』から
歌手:平成ツチノコ隊・I
雨がぱらぱら降り出した
葉から滴り落ちるしずく
溺れる前に飛び立つ羽虫
人間には翅がないからね
きみたちのように瞬時に
危機から脱出出来はしないよ
きみたちのように瞬時に
危機から脱出出来はしないよ
傘がないので急ぎ足
ハトがぼくの頭上を飛んだ
家に帰るとベランダにハト
人間には羽がないからね
きみたちのように瞬時に
安息の場所へ辿り着けない
きみたちのように瞬時に
安息の場所へ辿り着けない


第、1206話 サンバにほえろ!彩りスペシャル (2022.07.31)
Samba61 花火大会
散り菊刑事「よお、高校の時の後輩たち」
後輩「花火部部長だった、散り菊先輩!」
散り菊刑事「ここにいるみんな、花火師志望だったよな」
後輩「おれたち、未だに、落ちこぼれなんです」
散り菊刑事「まだ若いんだ!まだ青春だ!
よし!あの花火に向かってみんなで競歩だ!」
タンバリン刑事「散り菊刑事はいったい何しているんだ?
あれ、地上にいつまでも消えない花火?仕掛け花火かな?
――なんだ、サンバ刑事の背負い羽根か。ホタルイカ刑事といっしょ。
――とくれば、お邪魔しないように、そっと、退散、退散」
ホタルイカ刑事「打ち上げ花火って、
まるで、海の中で発光するホタルイカね」
サンバ刑事「なるほど、ホタルイカか。とっても綺麗だ」
ホタルイカ刑事「……とっても綺麗?」
サンバ刑事「……とっても綺麗!」
ホタルイカ刑事「……ホント?」
サンバ刑事「……ホント!」
山さん「――奴らに動きがあったぞ」
長さん「見失うなよ!すっとこどっこい」
サンバ・ホタル・タンバ・散り菊「たまや〜」
ボス「おまえら、未だに、落ちこぼれだ」


第、1205話 時の運び人 (2022.07.24)
序幕
千夏「わたしは絶対にこの家を出るわ」
父「郁子、おまえが美容院の経営に振り回されてたから、
千夏がこんな子に育ってしまったんだろ」
千夏「わたしは、すぐママのせいにする、パパがキライなの!」
父「こんなキャラクターのレターセットで、丸文字で、横書きで、
『家出しま〜す』なんて置き手紙する子供が、
何処の世界でやっていけると思っているんだ」
郁子「千夏、美容師の資格を取って、
ママの店継いでくれないの?」
千夏「ママ、ごめんね。わたしをほっといて」
郁子「何処に行こうとしているの?連絡ぐらい取れるでしょ」
千夏「しばらくおばあちゃんちに泊めてもらうわ」
第二幕
公園の浮浪者「お嬢さん、先ほどからベンチに座って
ため息吐いて、何かお悩みでもあるのかい?」
千夏「ねえ、おじさん、わたしも浮浪者の仲間に入れてよ。
家を出てみたけど、おばあちゃんちだとしょっちゅう親が電話してくるし、
親から独立した生活を送りたいのよね。もう少し、貯金でもしておけば良かった」
公園の浮浪者「両親がキライなのかい?」
千夏「――良くわからない」
公園の浮浪者「この時代から離れてみるかい?」
千夏「どういうこと?」
公園の浮浪者「こういうことさ!」
第三幕
千夏「おじさん、此処どこなの?」
公園の浮浪者「昭和のある時代」
千夏「美容学校?木造なのね。何故此処に?」
公園の浮浪者「お嬢さんの心の赴く場所に来たんだけどね。
お嬢さんがこの時代で生きられるように、色々準備をしておいたよ」
千夏「ねえ、おじさんは一体誰なの?」
公園の浮浪者「時の運び人さ」
千夏「――あれ、おじさん消えちゃった…」
美容学校の事務員「今日から寮に入居する、
千夏さんですね。これからご案内いたします」
第四幕
公園の浮浪者「本日、此処を卒業ですね」
千夏「おじさん、わたしを迎えにきたの?」
公園の浮浪者「お嬢さんが希望するならね」
千夏「わたしね、寮で恋人が出来たの。
寮で同じ部屋だった和子と生きていくの。
『将来一緒に店を持とう』って約束しているの」
公園の浮浪者「お嬢さんのママが寂しがっていたんだ。
卒業写真を撮るよね。後で、一枚渡してくれないか?
それとママへのお手紙と――」
千夏「おじさん、ママに渡してくれるの?」
公園の浮浪者「ああ、お安い御用だ」
第五幕
千夏40歳過ぎ「久し振りです。おじさん。
和子がね、亡くなってしまったんです。
やっとふたりの店が持てたのに…。
わたし、今更ママのところへは帰られないわね」
公園の浮浪者「お嬢さんは、もうこの時代の人だ。
この時代に留まりすぎた。でも、一度だけ帰れるよ。
その日のうちに戻らなければいけないけれどね」
第六幕
公園の浮浪者「お嬢さんのママにはもう、
お嬢さんが自分の娘だとわからないんだ。
お嬢さんのパパは既に亡くなっていて、
お嬢さんのママは、この老人ホームで暮らしている。
訪問理美容師が、本日来られなくなっていてね、
お嬢さんが代理で散髪できるように、手はずを整えておいた」
郁子70歳過ぎ「理美容師さん、見ていただけるかしら、この写真。
わたしの娘なんですよ。一体何処の世界で生きていたんでしょう。
木造の建物の前で、古めかしい服装を着て、今、どうしているんでしょう。
この便箋に縦書きで、筆書きで書かれた手紙。
『心配しないでね』って、――それっきり。」
介護職員「理美容師さん、このお婆さんは、理美容師さんが来る度に、
こうやって、娘の写真や手紙を見せるんですよ。寂しいんでしょうね」
千夏は、母の白髪だらけの髪の毛に、今、ゆっくりハサミを入れた。
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千夏40歳過ぎ「おじさん、わたしは和子がいない昔に戻って、
一体どうやって生きていけば良いんでしょう」
公園の浮浪者「和子さんの分まで、生き抜いて下さい。
和子さんとの夢だったお店を守って生きて下さい。
おじさんはもう、お嬢さんと会うことはないでしょう」
終幕
千夏60歳過ぎ「いらっしゃいませ」
幼い娘を連れた母「この子がね、今までわたしが
髪を切っていたのに、突然嫌がり始めましてね。
床屋に連れて行こうとしたら、『美容院にして』って。
もう、最近おませで、困っていますの。
どうか、かわいい髪型にしてあげて下さい」
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千夏60歳過ぎ「どう、こんな感じで」
幼い娘「やっぱりお母さんに切られるのよりずっといい。
お店のおばあちゃん、わたし大きくなったら
おばあちゃんみたいな美容師さんになるわ」
千夏60歳過ぎ「ありがとうね。じゃあ、御褒美に飴玉をあげるわ」
幼い娘「わあ、お店のおばあちゃん、ありがとう」
幼い娘を連れた母「さあ、うちに帰るわよ、郁子」
幼い娘「は〜い」



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