横浜マタタビバージョンのFUNI WORLD

おバカショート劇場。

FUNI WORLD




第、959話 新婚さんいらっしゃり!(2017.11.18)
MC「『新婚さんいらっしゃり!』の時間です。
本日の新婚さん。奥さんが旦那さんに困っていることがあります。
さて、一体何に困っているのかを当てて下さい」
回答者A「旦那が毎日笛吹ケトルを買って帰ってくる!」
MC「家中笛吹ケトルだらけ?」
回答者B「旦那が毎日ゼンマイ仕掛けのメトロノームを買って帰ってくる!」
MC「家中ゼンマイ仕掛けのメトロノームだらけ?
もう、どちらも不正解です!」
回答者A「わかった!旦那が新築の家の柱にドリルで穴を開けて困る!」
MC「どういうこと?」
回答者B「旦那がその柱の穴にシイタケの菌を植え付けて困る!」
MC「シイタケの栽培かい!?どちらも不正解です!
いいですか!『新婚』ですよ!『新婚』」
回答者A「雪やこんこでキツネがこん」
回答者B「汽車汽車ぽっぽで鳩ぽっぽ」
MC「おまえら、バカの地獄絵図か!
いいですか!ヒントは『お風呂』。
ほら、新婚でお風呂と言えば?」
回答者A「わかった!旦那が湯船にアヒル宜しく笛吹ケトルを浮かべて困る!」
回答者B「わかった!旦那が湯船に浸かりながらメトロノームのゼンマイを巻いている!」
MC「おまえら、バカのメビウスの輪か!
もういいです!正解を発表します!
正解は、『旦那が毎日奥さんと一緒にお風呂に入りたがる』でした」
奥さん「そうなんです。私が断ると当て付けのように笛吹ケトルを湯船に浮かべてで遊んだり、
湯船に浸かりながらメトロノームのゼンマイを巻いてひねくれるんです」
回答者AB「おれたち、ほぼほぼ合ってたじゃん!!!イエーイ!!!」


第、958話 ナベコメディー (2017.11.11)
部活での雑談。
榎茸「よく胸がキュンキュンするとか言うだろ」
長葱「そりゃ間違ってるよ。ナベがグツグツだろ」
榎茸「いや、胸が締め付けられて、胸キュンってさ」
長葱「いや、お腹が空いてしまい、ナベグツってさ」
榎茸「ときめいて、キュンキュンとか」
長葱「煮込まれて、グツグツとか」
榎茸「ラブコメ観て、キュンとかさ」
長葱「ナベコメ観て――――」
榎茸「ナベコメって何だよ!」
菊菜「きゃはははは、、」
榎茸「ほら、後輩に笑われた」
長葱「ほら、後輩に煮込まれた」
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その日、校庭にて。
菊菜「長葱せんぱーい、わたし、長葱せんぱいに、ナベグツです」
長葱「嘘から出た実」
菊菜「いいじゃないですか。言葉は心で話して心で受け取るものですから。
今の日本、魂の抜け殻のような雛形言葉が散乱している中、伝わるって、美徳だわ!」


第、957話 瞬いている (2017.11.04)
帰り道の景色。
揺れ動く明日。
遠ざかる未来。
握り締めたあの手の温もりも、
手袋の中で今は冷え切っている。
帰り道の景色。
止められない流出。
受け入れられない痛み。
瞬いている、あなたのあの笑顔。
今日からは、ひとりだけの帰り道。


第、956話 しおり (2017.10.28)
――某中学校の昼休み。
結城和真は学校の図書館でほぼ誰も手に取る事が無さそうな
『竹工の技』という分厚い本をひたすらめくっていた。
今度漫画賞に投稿しようと目論んでいる
『改造人間・竹細工仮面』のデザインのために、
必死にヒントをたぐり寄せている真っ最中であった。
和真はふと挟んであったしおりを手に取った。
しおりには、『こんばんは。松原有希恵と言います』と書かれてある。
「誰だよ!おい」
和真はしおりを本の横にどけて『竹工の技』をひたすらめくった。
その後、和真は『竹工の技』を閉じ、それからその本を元の場所に戻す。
「あっ、そうか・・・・・・」
和真は挟み忘れたしおりをポケットに入れ図書館を出て行った。
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『松原有希恵』と言う名。
和真のクラスにも、学年にも、現在この中学校にはいなかった。
漫画賞に没頭すれば良いのに、しおりが気になりだして落ち着かない。
手書きで、『こんばんは。松原有希恵と言います』と書いてある、しおり。
我が中学校の卒業生だろうか?
『竹工の技』だって、以前めくられたのは何時の事やらだ。
「あっ、そうか・・・・・・」
取り敢えず、和真の身近にいる、我が中学校の卒業生に聞いてみよう。
とは言うものの、現在から25年前の卒業生だが・・・・・・。
「かあさん、かあさんって、『松原有希恵』って生徒に心当たりある?」
和真の母、結城柚希は『松原有希恵』と言う名を耳にして、
「かあさんが知っている『松原有希恵』の事?」と聞き返す。
和真はしおりを見付けた経緯を母に説明した。
柚希は和真に手渡されたしおりを手に取って、
「そうよ。この字、有希恵の字だわ!有希恵ったら、
きっと、自分がいたという証を残していったんだわ。
和真、有希恵はね、まだ中学生だったある日にね、
入院していた病院で亡くなったの・・・・・・」
「かあさん、写真あったら見せてもらっていい?」
「――はいこれ。持ってきたわよ」
和真は膝の上で開いたアルバムの写真に向かって呟いた。
「やっと出会う事が出来ました。
こんばんは。ぼく、結城和真と言います」
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――遠い昔、某中学校の夕暮れ時。
有希恵は図書館で『竹工の技』という分厚い本を閉じるとこう呟いた。
「いつか誰かが私と出会ってくれる。私の事に気付いてくれる」
――そして、、
有希恵は学校にため込んでた荷物を詰め込んだ通学カバンを手に下駄箱へ向かった。




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