横浜マタタビバージョンのFUNI WORLD

おバカショート劇場。

FUNI WORLD


第、1033話 木桶 (2019.04.19)
そりゃ、病院のベットの上で死に際に、
「死に装束は白装束に三角頭巾はイヤだ。キリスト教のように、
参列者が棺の中に花をぶち込んでいくスタイルがいいな」とは言ったよ。
確かにそうしてくれているけれど、何故に棺が木桶???戦前???
それも味噌臭い!これ、味噌屋のおばさんに使わなくなった桶もらってきただろう。
更には、姉貴が、Costume Party に一度着て、その後ほったら
かしていたパンダの着ぐるみを白装束の替わりに身につけさせられるとは…
参列者が棺の中に花をぶち込んでいく際、笑いを堪えている様が手に取るように判る。
いや、もうそこ突っ込んでいいと思うよ!突っ込みどころ満載だろ!
しかもだよ、何故ポチの遺体が一緒に入れられているんだよ!
俺が入院している時にポチが亡くなったって聞かされてはいたけれど、
何故ポチの遺体が味噌桶に一緒に入れられているんだよ!
犬の葬儀費用をしれっと浮かせようとするんじゃねーよ!!!
――釘を打ち付けている音が聞こえてきた。
これって蓋されると、俺、味噌麹で発酵されて、
ほら、よく死者が生き返るって話聞くだろ。
もし俺が生き返って、発酵されて出て来たら、ちょいとした妖怪だよ。
ていうか、死んだら自分の抜け殻を見下ろしているもんじゃないのか?
俺、味噌桶の中にいるんだけどなぁ。なーんか、生き返ってね???
ていうか、鼻の中かゆくねー。「はっはっはっくしょん」
親族のおばさん「きゃぁ、木桶の中からくしゃみの声が!さっさと火葬してけろ!」
――こ、このー、テメーの所に化けて出てやるからな!!!
兎にも角にも、内側から蓋をボコボコと叩いて――
親族のおばさん「きゃぁ、今すぐ燃やせ!」
――呪ったろうか、コイツ!!!おや、釘を抜いている様子だ。
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――ていうかさ、死亡診断書を発行した医師、出てこいやー!!!
てか、ポチ、おまえも生き返ったんだな。
ポチ「ワンワン」


第、1032話 廃国 (2019.04.12)
業者「お誕生日おめでとうございます。
本日は貴女様の彼氏からの依頼で、
彼氏からのご予算の範囲で、お誕生日プレゼントを、
それなりにチョイスしてお持ちしました」
女「それってどういう事ですか?
彼が選んだプレゼントではないのですか?」
業者「まあ、細かいことは抜きにして、
ニワトリとか如何でしょうか?」
女「それって、フライドチキンとか?」
業者「いいえ、生きているニワトリ一羽ですけれど」
女「い、いりません」
業者「だったら、死骸のニワトリ一羽とか?」
女「な、なぜそうなる?」
業者「それならば、ミノムシの抜け殻とか?」
女「え?同じご予算の範囲で、ニワトリ一羽かミノムシの抜け殻?」
業者「ミノムシの抜け殻は、45Lサイズの袋に天こ盛りです」
女「い、い、い、いりません!」
業者「因みに弊社では、いろいろな代行サービスをご用意しております。
お忙しい方のために、新郎や花嫁の代行。新婚旅行での代行。
SMプレイでの、Sの代行。Mの代行。パンフレットはこちら」
女「貴方方も、貴方方の会社に代行依頼した私の彼氏も、気が狂っているわよ!」
業者「いやいやいや、そもそも、気が狂っている国で生まれた会社です。
貴女様の彼氏も、貴女様自身も、気が狂った国で生まれ育ってきたのです。
この国の常識は世界の非常識。我々の日常は非常識の塊ですから。
それでは、ニワトリとミノムシの抜け殻のいいとこ取りって事で、
人体解剖模型を置いていきますね。毎度あり!」
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それから私は彼氏に別れを告げた。
そして、むかついたので、人体解剖模型を、
ロープで天井から吊り下げてやった。
揺れる首吊り人体解剖模型を眺め、半笑いが止まらない女。
気が狂った国の一こまとしては、まあ、ざらにある情景だろうか。


第、1031話 非常停止 (2019.04.05)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊メンバー「は〜〜〜い」
-お暇なら、第、1024話 またはそれ以前参照-
原則、マスメディア拒否のプログレッシブ・アイドルグループ、平成ツチノコ隊、メンバー。
中村千春 ー 幼き頃から山を幾つも越え分校に通い続けた強い足腰が自慢。
大谷幸恵 ー 世界に生息する昆虫をほぼ全て把握している。
岩永麻理奈 ー 6歳の頃、総合格闘家の父の関節を決めギブアップを奪った事がある。
菅原真美子 ー 悪の組織に改造されかけ脱走。右腕に数々のアタッチメントを装着できる。
二階堂幸恵 ー 学んだ記憶がないヒエログリフを流暢に読み書きできる。
渋谷忍 ー 象使いの両親の間に生まれ、子象と戯れながら育った。
ラーメン丸カーノ (平沢華音) ー 目隠しをしてインスタントラーメンの銘柄を当てられる。
マネージャーのボヨヨ〜ン「5月に発売されるアルバム『非常停止』から、
平成ツチノコ隊は、改名致します。それでは、カノぽっぽさん、発表して下さい」
カノぽっぽ「平成ツチノコ隊は、平成ツチノコ隊・インスタントラーメンに――」
マネージャーのボヨヨ〜ン「なりませんよ!鼻の穴にカメムシを詰められたいですか?」
カノぽっぽ「い、いやじゃ」
大谷幸恵「カメムシは、屁こき虫とも呼ばれ、――」
マネージャーのボヨヨ〜ン「虫の説明は要りません!」
二階堂幸恵「平成ツチノコ隊は、平成ツチノコ隊・ミイラの叫びに――」
マネージャーのボヨヨ〜ン「な、なりません!平成ツチノコ隊は、
『平成ツチノコ隊・I』に、改名致します。Iは、『愛』を表しています。
これ以上の、独裁政権による『自国への侵略』を阻止するには、
国民一人一人の、思いやりの心、『愛』が必要なのです」
カノぽっぽ「Iは、インスタントラーメンの、I――」
マネージャーのボヨヨ〜ン「鼻の穴にムカデを詰めましょうか?」
カノぽっぽ「虫詰めるのはいやじゃ」
大谷幸恵「因みに昆虫は足の数が6本。なのでムカデは昆虫ではありま――」
マネージャーのボヨヨ〜ン「虫の説明は要りません!」
平成ツチノコ隊メンバー「ギャハハハハハハハハハハハ」
マネージャーのボヨヨ〜ン「遊ばれている。絶対此奴らに遊ばれている」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です。
沢●研二の、『L●VE (抱きしめたい)』を歌います。
抱きしめたい〜♪〜〜さよなら〜♪。゜゛」
平成ツチノコ隊メンバー「これはジ●リーと私たちの問題です」
マネージャーのボヨヨ〜ン「遊ばれている。絶対此奴らに遊ばれている」


第、1030話 学校の奇談 トイレの花太郎くん (2019.03.29)
ユーチューバーB「そんな訳で、女子便所の便器の下から
覗こうとして、汚物まみれになって溺死したという男子生徒、
『トイレの花太郎くん』という都市伝説を解明すべく、以前、
この廃校に出向き、汲み取り式便所の『立ち入り禁止』の板を剥がし、
で、実際、便器の下に現れたのは、ハゲ頭のおっさんのオバケだった。
まあ、男がカメラを向けて覗き込んでいるのに気付き、消えてしまったが。
色々聞き取りした結果、どうやらそのハゲ頭のおっさんは、
当時の校長先生であり、村ぐるみで校長の失態を隠蔽すべく、
男子生徒の仕業だという話にすり替えられたらしい。
実際この学校では、当時、失踪届が出された校長がいるようだし、
同じ頃、一家で夜逃げをしたばかりの男子生徒もいたようだから。
以前撮影した映像には、残念ながら校長のオバケは映っていなかったし、
そこで、改めてこうして出向いた訳だが、すでに取り壊されて更地。
便所の穴も埋められてしまった。今回は、小柄な貴様を女装させ、
同行させたが、時既に遅し。でもせっかくだから、穴があったその当たりで、
イチゴのおパンツずらしながらしゃがんでみて。それを撮影して帰ろう」
小柄な貴様「やっぱり止めようよ。何かあったらどうするんだよ」
ユーチューバーB「頑張れよ!女優デビューだぞ!!!」
小柄な貴様「おれ、男だしな」
ユーチューバーB「あとで麩菓子を買ってやるぞ」
小柄な貴様「わかった。頑張る」
ユーチューバーB「よーし、その当たりでおパンツずらして、――
何だよ、この映像の乱れは。どうしちまったんだ??????
あっっ!ああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
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その後、その廃校跡地は更地のまま立ち入り禁止となり、
女性や、女装して行ってはいけない場所として語り継がれた。


第、1029話 サンバにほえろ!春スペシャル (2019.03.22)
Samba20 邂逅
わたしが中学生だった頃、電車通学中に会える高校生がいた。
そのひとは、制服の上からサンバの衣装に身を纏い、
友人達との会話から、将来は刑事課で働くという夢を持っているらしかった。
わたしはその頃、聞き耳を立てるという行為が研ぎ澄まされていった。
何時の頃か、数日間、そのひとを見掛けることが無くなってしまった。
そのひとの友人達の会話に神経を集中するも、個人情報の漏洩は得られなかった。
そんな頃の週末、サンバの衣装を身に纏ったそのひとに会うことが出来た。
毎度の如く一駅分、同じ車両に乗り合わせ、わたしは素知らぬ顔で電車を降りた。
――それから幾歳月。
わたしは警察学校を経て、交通課に勤務。そして、念願の刑事課に異動。
そこで巡り会えたのが、サンバの衣装を身に纏ったサンバ刑事だった。
彼は電車通学中にわたしと乗り合わせていたなんて知らないことだろう。
だからわたしは素知らぬ顔でちょこんとお辞儀をした。
「春沢ほたるです。宜しくお願いします」
――だが、彼は、「学生の頃、電車で見掛けましたよ」と。
彼「ほら、その、イカの鼻ピアス。あの頃も付けていた」
わたし「あ、このピアス、イカ漁師をしていたお爺ちゃんの形見なんです」
彼「そうなんだ。キミによく似合っていると思ってね。
さあ、事件だ!出動するよ、ホタルイカ刑事」
わたし「はい!サンバ刑事」


第、1028話 溢れかえる (2019.03.15)
何時からか、日本では若者を中心に、生乾き臭ブームが到来。
衣類用消臭スプレーでは、生乾き臭を残し、更に生乾き臭を増加させる、
『生乾きの香り』が各社出揃い、品切れ店舗続出。
土曜の夜の渋谷では、生乾き臭に酔った若者が暴徒化。『生乾きポリス』が投入される。
生乾きアイドル『バクテリアガールズ』が、デビュー1ヶ月でドームツアーを発表。
デビュー曲、『生乾きが止まらない』が、ミリオンヒットし、待望の映画化。
だがしかし、そんな日本のバカ騒ぎは、世界各国から非難され、次第に沈静化したが、
その後、腐った牛乳臭ブームが吹き荒れ、渋谷は、腐った牛乳臭の若者でごった返し。
瓶入り牛乳を積んだ軽トラが横転させられるなど、トラブルが相次いだ。


第、1027話 春の穏やかな風のために (2019.03.08)
春の穏やかな風のために 冬を終わらせておく必要がある
この国では長い事 いけないほど長い事 冬が続いている
ただ好き勝手に 暴れるように 凍て付く風が吹き荒れている
春の穏やかな風のために その冬を終わらせておく必要がある
春の穏やかな風のために その冬を片付けておく必要がある
心地よい 春の穏やかな風のために


第、1026話 自然淘汰 (2019.03.01)
「あなたってイカネズミに似ているから」
そうぼくに伝え、手を振ってぼくから去っていった彼女。
彼女はぼくに何を言いたかったのだろうか?
彼女はぼくの何処が嫌いだったのだろうか?
それ以前に、『イカネズミ』って、何???
その数週間後、突然友人に言われた。
「そう言えばおまえってイカネズミに似ているよな」
そして、お散歩中の保育園児たちが、ぼくを指差しながら、
「あっ、イカネズミだ!」
…希少な生物なのだろうか?
…アニメのキャラクターだろうか?
…隕石の中から発見された化石だろうか?
辞書を引いても、『イカネズミ』は載っていない。
ネットを検索しても、『イカネズミ』は出て来ない。
魚屋で、『イカ』を眺めていても、
ペットショップで、『ネズミ』を観察しても、
その答えは未だ見付かっていない。
『エビマジロにそっくり』と言われ、日夜悩み抜く人や、
『どことなく、ワニレタス?』と言われ、苦悩する日々を過ごす人と、
情報交換をしたが、その答えを明確に出来る日の訪れは期待出来ない。
『種を絶滅させないための進化』
答えを導く鍵は、その辺に隠されているのかも知れない。
『人間が滅び行く前に何かを模索し始めたようだね』
雨の日、枝を這うカタツムリたちが、そう語り合っている気がした。


第、1025話 泥濘 (2019.02.22)
MC「それでは問題です。
『部屋と●●と私』
さて、●●は何?」
A・ポチ「部屋と旭日旗と私」
D・トラ「ホワイトハウスと星条旗」
A・ポチ「訂正!ホワイトハウスと星条旗」
K・よし「ポチがD・トラのご機嫌をとるのは当たり前」
MC「正解者無しです。次の問題です。
写真の白黒の動物はジャイアント●●です。
さて、●●は何?」」
A・ポチ「ジャイアント白黒熊」
D・トラ「ジャイアン・トランプ」
A・ポチ「訂正!ジャイアン・トランプ」
K・よし「ポチがD・トラのご機嫌をとるのは当たり前」
MC「又しても正解者無しです。そして最後の問題です――」
D・トラ「おれのものもおれのもの」
A・ポチ「我が国は貴方様のもの」
K・よし「ポチがD・トラのご機嫌をとるのは当たり前」
MC「――悪夢のような番組になってしまった」


第、1024話 節分イベントがありました (2019.02.15)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊メンバー「は〜〜〜い」
-お暇なら、第、1017話 またはそれ以前参照-
マネージャーのボヨヨ〜ン「2月3日に、節分イベントがありましたね」
カノぽっぽ「みんなから豆で集中攻撃されたボヨヨ〜ンが、
恍惚な笑みを浮かべていた、おぞましいイベントがありました」
マネージャーのボヨヨ〜ン「浮かべてないわい!」
菅原真美子「ぼくは、右腕のアタッチメントで、いっぱい豆を蒔きました」
二階堂幸恵「わたしは、念力で豆を撒き散らしたわ」
二階堂幸恵以外「そんな力も持っていたとは;;」
カノぽっぽ「カノぽっぽは、ボヨヨ〜ンがバカみたいに
カノぽっぽの家にインスタントラーメンを送りつけてくるので、
お裾分けで、100食ほど会場に散蒔いたよ」
マネージャーのボヨヨ〜ン「……こ、この女;;」
カノぽっぽ「そしてゲストに、国際連*児童基金親善大使の豆柳徹子さんにお越し頂き、
『カノぽっぽインド』の収益金全てを寄付させていただきました」
カノぽっぽ以外「全てだからなぁ」
カノぽっぽ「だって、『福』は呼び寄せるものではなく、
与えるものだと思って。それと、税金控除も考えて。
この国の税金の誤った使われ方で、兵器と化してしまうよりも、
世界の恵まれない子供たちのために、出来るだけ使われて欲しいから」
カノぽっぽ以外「カノぽっぽに後光が差した」
竹「わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎が歌います。
あかおにさんからおてがみついた あおおにさんたらよまずにたべた♪。゜゛」
竹以外「竹、どん滑りしているよ;;」


第、1023話 サンバにほえろ!シーズン6 (2019.02.08)
Samba17 サバ缶
男「長きにわたって庶民の味方だったサバ缶。
その相次ぐ値上げにより今ではすっかり高級食材と化したサバ缶。
弱者が血を吐き続ける国。もうこんな世の中には未練はない」
女「わたしは何処までも貴方に付いていきまする」
サンバ刑事「君たち、死を選ぶには早すぎるぞ!
サバ缶に裏切られても、サンバは裏切らないぞ」
男「おい、俺たちダチョウに説教されているぞ」
女「しらけて死ぬ気も失せましたわ」
サンバ刑事「…まあ、結果オーライ」
---------------------------------
Samba18 嗚呼!サバ缶
ボス「連続サバ缶窃盗事件だが、
缶詰工場からサバ缶が盗まれる際、
警備員が殺害された事で、一課と三課で
次に狙われそうな工場の張り込みを行う。
サンバ刑事、タンバリン刑事、宜しく頼む」
***
ばさばさ
窃盗団A「おい、向こうで派手な鳥の羽が舞ってなかったか?
そのあたり、懐中電灯で照らしてみろよ!」
ジャラジャラ
窃盗団B「お、おい、何だよ今の響き渡った金属音?
早いとこ、サバ缶をトラックに運んじまいましょうよ」
ばさばさ ジャラジャラ
窃盗団C「カラフルな羽がジャラジャラ音を立てて舞ってたぞ!
この倉庫、やばいんじゃないんですかい?!!」」
ばさジャラ ばさジャラ
窃盗団ABC「ひええ、、こないだ殺した警備員の幽霊か?腰抜けたぁ!!!」
三課の刑事「そこまでだ!全員窃盗の現行犯で逮捕する」
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Samba19 そして、サバ缶
ボス「本日付で配属になった、サバ缶刑事だ」
サバ缶刑事「皆さん宜しくお願いします」
サンバ刑事「あの、サバ缶大手企業の子息だそうで――」
タンバリン刑事「お近づきの印にサバ缶など送って貰えたりして――」
サバ缶刑事「直ぐお送りいたします」
サンバ刑事&タンバリン刑事「やったーーー!」
長さん「これはこれは、二課の遵守刑事」
遵守刑事「そこの新人、おまえの父親はサバ缶贈賄容疑で逮捕された。
おまえもサバ缶の運び屋をしていたと証言が取れているぞ」
山さん「本日限りの『サバ缶刑事』だったか」
サンバ刑事&タンバリン刑事「あれ、お近づきのサバ缶は??」
山さん「この、ダブルすっとこどっこい!!!」


第、1022話 小動物 (2019.02.01)
ここ数日、野良猫が鳴いている。
どこからやってきたのか知らないが、
ここ数日、昼も夜も鳴き叫んでいる。
だが、野良猫に餌やりすると、
『悪人』のレッテルを貼られる現代なので、ぼくは、
深夜こっそり起き出して、買っておいた煮干しを道端に数匹。
翌朝、煮干しが無くなっていたので、野良猫が食べてくれたのだと信じる。
そして再び深夜、今日は野良猫と仲良くなろうと思い、煮干しと共に待機。
だが野良猫は警戒しているのか現れない。
そこで、たまたま所有していた猫耳カチューシャを装着し、煮干しと共に待機。
だが野良猫は警戒しているのか現れない。
なるほど、ヒゲを忘れていた。油性マーカーでヒゲを描き、煮干しと共に待機。
だが野良猫は警戒しているのか現れない。
しまった!シッポがない!そこでパンツを細く捻り、輪ゴムで止め、
おしりの辺りにガムテで固定し、シッポ完成!煮干しと共に待機。
だが野良猫は警戒しているのか現れなかった。
そして再び深夜、次の日も、また次の日も、
猫耳カチューシャを装着し、油性マーカーでヒゲを描き、
パンツを細く捻り、輪ゴムで止め、
ガムテで固定し、シッポ完成!道端に行き、煮干しを数匹。
だが野良猫は警戒しているのか現れなかった。
雨上がりの朝、道端で野良猫が死んでいた。
近所の人が早々ゴミ袋に詰め、役所に連絡し、
死んだ猫はゴミとして片付けられた。
野良猫はあんなに毎日鳴いていたのに、
死んだら光の速さで片付けられた。
ぼくは残された煮干しで数日間腹を満たし、
この国で、昼も夜も鳴き叫んでいる。


第、1021話 不随意 (2019.01.25)
いつの間にか、靴の底に穴が開いていた。
小石がその穴から進入してきて、その小石を踏付けるので痛い。
仕方なく、大枚はたいて靴を購入。
それでも新しい靴は心をウキウキさせた。
プルストラップが、まるで魔法のランプの取っ手のようにも見える。
擦ると魔神が出て来るかも知れない。
そう思って擦ってみると、靴の中から一枚の紙切れが出て来た。
〈魔神パワーサービス。入会金30000円。年会費30000円。無理な願い事はNG〉
お金取るんかい!!!
即刻、その紙切れを破り捨てた。
思えば、呼吸をするようにお金を奪われる時代。
自転車屋でタイヤの空気を入れるのだって、昔はただだった。
料金が掛かるという概念すら世の中に存在していなかった。
だが、行き付けの自転車屋でないと、現在は有料の可能性が高い。
銀行で両替するのだって、昔はただだった。
現代では手数料が当然のように掛かる。
駐輪がただだった店の前のスペースも、現代は当たり前に有料だったり。
領収書の収入印紙も、現在は収入印紙代を代金と一緒に払わされる。
――翌日、腹の痛みに耐えかねて病院へ行く。
『予約制です』と言われた。
『●日●時に予約を入れました』と言われた。
その日、その時間は都合が悪いと言う。
『次週になってしまいますよ』と言われた。
仕方なく、●日の●時に、再びその病院を訪れた。
診察が終わり、受付にて、
『●日●時に予約を入れました』と言われた。
その日、その時間は都合が悪いと言う。
『それ以後だと、処方された薬の量が足らなくなってしまいますよ』と言われた。
何故、『●日●時に予約如何でしょうか』とか、『ご都合のよろしい日時は』とか、
押し付けるのではなく、確認出来ないのですか?と問う。
『我々は患者さんのためを思って予約を入れています』と言われた。
もう、予約も何もかも断って、その病院を後にする。
帰り道、解体工事中のコンクリート片が、新しい靴で跳ね上げられ、
新しい靴の中に飛び込んできた。その破片を踏み付けたのでとても痛い。
何だか、どうしようもなく自分の顔がグシャグシャになっていくのを感じていた。


第、1020話 ストレッチだるま (2019.01.12)
家に帰るとだるまがストレッチをしていた。
いや、正確に言うと、だるまの着ぐるみを着た父が、
ストレッチをしながら、わたしに話し掛けてきた。
父「成人おめでとう!」
わたし「別にこんな国で成人を迎えたからって、
何がめでたい訳ではないけど…」
父「お父さんにとってはめでたいよ!」
わたし「で、何でだるまになってストレッチしてんのよ」
父「だるまに手や足があったらストレッチだってするだろ」
わたし「で、何でだるまなのよ」
父「縁起物だからだろ」
わたし「別にこんな国で生きていて、担げる縁起などないけど…」
父「お父さんは担ぎまくるよ!引っ張って、伸ばして、背伸びして」
2歳下の妹「10代のうちにこの家を出て行こう」
父「反って反って反って」
母「お父さんは、お母さんが作っておいたお祝いの
ちらし寿司を、半分ぐらいこっそりひとりで食べちゃったのよ」
わたし「なるほど、現実逃避をしてたって訳か」
2歳下の妹「合わせる顔がなかった訳か」
中学生の弟「全寮制の高校を受験することにしよう」


第、1019話『かわいい』チャンピオンシップ (2019.01.11)
MC「はい!本日は、『かわいい』をテーマに、
ぬいぐるみとタワシを身に纏った女子中高生が集まってます。
第3回『かわいい』チャンピオンシップ。そしてゲストはこの方」
ゲスト「こんにちは。花柄ファンタジーの天沢裕菜です。
ところでこのイベント、すっかり恒例になっていますが、
最近、フ●テレビが、『大人かわいいをテーマに、
ぬいぐるみと金属タワシを身に纏った20代』って、
明らかにパクられていますよね。こちらが元祖ですよ」
MC「まあ、人気作品パクリ祭りの、
テレビ界の●崎製パンこと、フ●テレビですからね。
天沢裕菜さんは、アメリカンフットボールのショルダーパットに似せた、
タワシで作られたショルダーパットを装着して、
アメリカンフットボールのボール型ぬいぐるみを持ってきてくれましたが、
天沢裕菜さんは、アメリカンフットボールが好きなのですか?」
ゲスト「大人が用意していたので…」
MC「はい!前回は、ベビーオイルを染み込ませたぬいぐるみで顔面をマッサージしながら、
生足をタワシでごしごし擦るパフォーマンスを披露した女子中学生が優勝しましたが、
さてさて、今回はどんなチャンピオンが生まれるでしょう。
それでは、地区予選を通過してきた選手達の入場です」


第、1018話 4コマストーリー (2019.01.04)
A「きみたちが好きな画家の画は、何?
ぼくは、ウルスタンチン・セブンの、
濡れた舗道を歩いていく男女の後ろ姿を描いた、
『相傘の男女』だな」
B「俺は、スペクトルノルト・マンの、
赤い涙を流している少女の瞳が描かれた、
『緋色の景色』に、強く惹き付けられた」
C「あたしゃ、アイアン・ダ・キングの、
夕暮れの廃墟の教会を描いた、
『斜陽』は、外せないよ〜」
D「我は、レインバート・ホフマンの、
すっぽんぽんの男女が深海から陸を目指して泳いでいる、
『創世記』を、模写し続けている」



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