横浜マタタビバージョンのFUNI WORLD

おバカショート劇場。

FUNI WORLD (40)


第、1266話 赤とんぼ (2023.09.24)
咲音と咲香は双子の姉妹
今日はのんびりお昼寝中
ふたりでおんなじ夢の中
川が流れる田んぼの景色
足で踏むと水車が回る
水車が川から水をくみ上げる
おじさん「稲刈りが始まる頃、稲架掛けの準備も始まるよ」
「稲架掛けってなぁに?」
おばさん「刈り取った稲を束ねて、天日干しにするんだよ」
おじさんとおばさんの家についていく
おじさんとおばさんの家は山の上
えっちらおっちらついていく
家についたらご褒美に
ニッキの根っこをくれました
ニッキの根っこにかじり付く
口の中に香りの刺激
にこにこ笑う、おじさんとおばさん
空はいつしか茜色
咲音と咲香は赤とんぼの群の中
「かえろがなくから かえろ」
山のこどもたちが帰ってくる
咲音と咲香も帰らなければ…
目が覚めるとカーテン越しに茜色
「もうゆうがたよ」とママが言う
庭に出ると町は夕暮れ茜色
「赤とんぼはいないの?」
「赤とんぼは田んぼの農薬でいなくなっちゃったんだって」
「みてみて、ずっと向こう、大きな大きな赤とんぼ」
ずっと向こう、ビルの向こうに、赤とんぼ
真っ赤に燃えて落ちていく
町の中に落ちていく
真っ赤な真っ赤なオスプレイ


第、1265話 ウェディングソング (2023.09.17)
つきま「これよりエリス家、ピロラ家のウエディングパーティーに
お集まりいただき、ありがとうございます。
私、本日司会を務めさせていただきます、新郎のストーカーで、
最近、刑期を終えたばかりの『つきま・とい』と申します。
新郎新婦が入場し、私の顔を見るや否や、110番通報されたようなので、
今のうち、新郎と私のための、ウェディングソングを披露します」
〜新郎と私が夢の国
かたい絆に思いをよせて
龍宮城へ来て見れば
倒せ!火をはく大怪獣
仁義を欠いちゃいられやしないよ
愛は愛とて何になる
二人は枯れすすき〜♪
司会者「この男です!俺を縛り付けて、ロッカーに放り込んだのは――」
つきま「――この街も追われた〜♪」


第、1264話 人間なんて偉くない (2023.09.10)
カノぽっぽ「『ブルマー履いて村おこし』これにて終了!
『ブルマー履いていたのはボヨヨ〜ンだけじゃねーか!』
というクレームは、一切受け付けません。それと、
無料宿泊所希望でやって来た貧乏人、男子は、
この春、廃校になったばかりのこの中学校の校舎で雑魚寝。
深夜、見回りでブルマー履いたボヨヨ〜ンが徘徊するが気にするな!」
ボヨヨ〜ン「ブルマー履きっぱなしにするか!」
カノぽっぽ「夕食は、わたがし作りの竹と栗が、
このあと一時間ほどわたがし作ってくれるので、それを食え」
男子「夕食、わたがし?」
千恵ちゃん「わたがし食べて下さいね」
男子「は〜い」
カノぽっぽ「余談だが、ときたま、クマが出没するらしいが気にするな」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です」
栗「いきなりですが、ぼくは、『柿』でも『梨』でもなく、栗林栗次郎です」
竹&栗「クマ?ときたまクマ?」
カノぽっぽ「ときたまだから、気にするな」
竹&栗「出て来たらどうするの?」
カノぽっぽ「クマに向かってざらめを投げつけろ!
クマは甘いものに目がない。その隙に、一目散に逃げろ!」
千恵ちゃん「一目散に逃げて下さいね」
竹&栗「は〜い」
カノぽっぽ「そして、女子。この村の公民館で、
芸者呼んで、麦茶で朝までうたげだ!」
女子「わーい」
男子「うたげのほうがいいな」
千恵ちゃん「わたがし食べて下さいね」
男子「は〜い」
村長「本日は本当にありがとうございました。
これほどこの村が盛り上がったことは初めてです」
カノぽっぽ「また何かあれば呼んで下さい。
わたしたちが営業打ちに来ますから」
村長「本当に、本当にありがとう」
カノぽっぽ「それと、村長、クマの着ぐるみ纏った村人は?」
村長「準備万端です!」
カノぽっぽ「良かろう」
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人間なんて偉くない
NIGA JACA RANGER カップリング
歌手:千恵ちゃん&7人の愉快なツチノコたち
地球で暮らす動物はたくさん沢山いるけれど
自然を破壊しないから 人間以外偉いんだ
たぬきさんだって きつねさんだって
うさぎさんだって もぐらさんだって
ひぐまさんだって おさるさんだって
人間なんかより ずっとずっと偉いんだ
地球で生きる虫さんはそこにも此処にもいるけれど
季節の流れに身を任せ 自然と共に生きてきた
けむしさんだって たがめさんだって
とんぼさんだって ちょうちょさんだって
ばったさんだって ほたるさんだって
人間なんかより ずっとずっと偉いんだ
地球で育つ植物は一杯いっぱいいるけれど
自然の中で育つから とてもとても偉いんだ
つくしさんだって なずなさんだって
すみれさんだって よもぎさんだって
あやめさんだって のばらさんだって
人間なんかより ずっとずっと偉いんだ
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1263話 またはそれ以前参照-


第、1263話 人間駆除 (2023.09.03)
花柄ファンタジー「はい、『花柄ファンタジーの虚舟ラジオ』です。
恋心レッドの、天沢裕菜です。
友情パープルの、蘢宮夢です。
微笑みイエローの、源広佳です。
初恋ピンクの、一香奈です。
そよ風ブルーの、郎女真利奈です。」
天沢裕菜「平成ツチノコ隊・Iと、花柄ファンタジーの
合同秋祭り野外ライブビデオ、発売されてしまったね」
蘢宮夢「『これは、ライブではなく事故』とか言われているよ」
源広佳「『史上最強の神経衰弱』とか言われているし」
一香奈「ステージなど設置せず、
家庭用ビデオカメラで録画しただけの映像」
郎女真利奈「カノぽっぽの企画は、今後、警戒しなければ」
天沢裕菜「では本日最後の曲、カノぽっぽが作ってくれた新曲で、
『空と緑の町』納涼祭、ライブ音源から『人間駆除』」
カノぽっぽ「突然こんにちは!カノぽっぽ乱入!
みんなぁー、新しい企画持ってきたよ!」
花柄ファンタジー「ひえぇえええええ〜〜〜」
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人間駆除
空と緑の町 カップリング
歌手:花柄ファンタジー
UFO騒ぎが突然沸き上る
何故?なぜ?突然?不可思議 怪情報
なにかをカムフラージュする気かな?
世界のどこかで誰かが死んでゆく
人間駆除 人間駆除
ワクチン 戦争 コオロギ 汚染水
人口削減計画 進行中?
命の尊さ 微塵もありゃしない
ネッシー騒ぎが今更沸き上る
何故?なぜ?どうして?化石化したお話
なにかをカムフラージュする気かな?
あなたの身近で誰かが死んでゆく
人間駆除 人間駆除
ワクチン 戦争 コオロギ 汚染水
人口削減計画 驀進中?
命の尊さ 端からありゃしない
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1262話 またはそれ以前参照-


第、1262話 彼岸花 (2023.08.27)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1261話 またはそれ以前参照-
カノぽっぽ「誰が何と言おうと、今は9月!現在、9月!
そして、9月!『平成ツチノコ隊・Iと、花柄ファンタジーの
合同秋祭り野外ライブ!開催日は何時』と、問い合わせがあるが、
先日、無観客ライブを済ませている。ネット配信もされていない。
そんなおまえらに朗報だ!ビデオが発売されるぞ!
『スズムシさんと仲良くなろう!コオロギあっちいけ』
平成ツチノコ隊・Iと、花柄ファンタジーの、巌流島決戦!
5分前後にまとめたお互いの持ち歌を、間髪をいれず交互に披露!
途中にMC一切無し!ゆったり系NG!9月だけど炎天下!
虫除けスプレーを体にぶっかけ、飛び交う虫を躱しながらも、
歌い踊り狂った死闘4時間半!その全てをもれなく収録!
どちらが先に音を上げたのか?スズムシさんと仲良くなったのは?
結果は、おまえら、ビデオを買ってご覧あれ!」
栗「いきなりですが、ぼくは、『柿』でも『梨』でもなく、栗林栗次郎です。
カノぽっぽさん、確か、夕食におにぎり食べて、みんなで
疲れ果てて眠りこけてしまい、ドローで終わったんですよね」
カノぽっぽ「く、栗、お、おまえ…」
栗「あれ、ぼく、何か言っちゃいけないことでも言いましたっけ?」
カノぽっぽ「二階堂、栗を古代エジプトに飛ばしてしまえ!」
二階堂幸恵「了解!栗は古代エジプトに飛んでいけー」
栗「うわーーーーーって、飛んでいかないですけどね」
一同「飛んでいかないんかい!」
ボヨヨ〜ン「9月といえば、去年の出来事が思い出されるな」
一同、事務所の壁に掛けられた、額に納まった、
少数の小さな紙に描かれた、平成ツチノコ隊・Iメンバーの似顔絵を、
ただ静かに見上げた。
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一年前
ボヨヨ〜ン「カーナビに案内されるがまま、
ひょっこり現れた、古めかしい小学校での営業」
大谷幸恵「シーソーみたいな長いブランコ、始めて見た」
中村千春「彼岸花が揺れていたのを覚えているわ」
岩永麻理奈「『山の里尋常小学校』だっけ?」
菅原真美子「子供たち笑い声」
渋谷忍「そして輝く笑顔」
ボヨヨ〜ン「貧しい小学校で、舞台は校庭で、
アカペラで歌い踊り、少数の子供たちと運動会。
『費用なんて、そちらの希望額で構いません』って
言ったのは良いが、校長から費用を受け取らず、
気が付けば事務所に帰ってきていた」
二階堂幸恵「ごめんね。わたし、異次元に彷徨っていたこと、
小学校で出会った人々が死んでいる人々ってこと、
最初から気付いていたの。でも、みんなに言い出せなくて…。
わたしたちが訪れた町は、戦時中、空襲に遭い、現在は町ごと
消滅しているの。幽霊さんから、金銭なんてもらえないわ」
カノぽっぽ「ねえ、事務所に届いた封書の中に、
古い消印の封書があるんだけど…、『山の里尋常小学校』」
ボヨヨ〜ン「封書の中に、少数の小さな紙が入っている。
小学校の子供たちが描いた、おまえらの似顔絵だよ。
便箋が入っているな。『先日はありがとうございました。
子供たちに笑顔が戻って本当に嬉しかった。
わたしらには何一つお返しは出来ませんが、せめて、
子供たちが描いた絵を受け取って下さい』
みんな、みんなで手を合わせるんだ。
山の里尋常小学校の校長殿、この度はお仕事の依頼、
ありがとうございました。『費用』を無事、受け取りました」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「子供たち、似顔絵ありがとう」


第、1261話 あした地球がコロッケと納豆 (2023.08.20)
花柄ファンタジーメンバー「本日は、花柄ファンタジーライブ、
『空と緑の町』納涼祭、お越し下さり、ありがとうございました。
もうすっかり日が暮れて、星空がきれい!」
カノぽっぽ「――なん残暑そう残暑で重大発表!」
花柄ファンタジーメンバー「まさか9月に大運動会?」
カノぽっぽ「近い!9月に、平成ツチノコ隊・Iと
花柄ファンタジーが、事務所の垣根を越えて、合同秋祭り野外ライブ!
『スズムシさんと仲良くなろう!コオロギあっちいけ』が開催されます!」
花柄ファンタジーメンバー「わーい!?ん?今更、
『事務所の垣根を越えて』って、すでに越えまくってるんですけど。
で、まさかそこで突然大運動会?」
カノぽっぽ「近い!」
花柄ファンタジーメンバー「え・・・・・・」
カノぽっぽ「本日はお越し下さり、ぱりがとうございました」
花柄ファンタジーメンバー「では本日最後の曲、
カノぽっぽが作ってくれた新曲『あした地球がコロッケと納豆』」
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あした地球がコロッケと納豆
空と緑の町 カップリング
歌手:花柄ファンタジー
浜辺にクジラ1頭漂着しているよ
イルカの群れにこんなところで出会っていいのかな
気にしていても始まらない 地球は今日も回ってる
過ぎたるは猶及ばざるが如し
セミがぐるぐる セミがぐるぐる
なん残暑ぐるぐる
あした地球がコロッケと納豆
台風が次から次へと発生しているよ
病原体も次から次へ騒いで忘れられ
気にしていても始まらない 地球は今日も回ってる
杞人の憂え 杯中の蛇影
セミがぐるぐる セミがぐるぐる
そう残暑ぐるぐる
あした地球がコロッケと納豆
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1260話 またはそれ以前参照-


第、1260話 ずっと、ずっと、おともだち (2023.08.13)
『NIGA JACA RANGER』発売記念
劇団カノぽっぽ 第七回公演 出演者
千恵:桜井千恵『虎の毛穴』ジュニア部
成長した千恵:平沢華音 平成ツチノコ隊・I
千恵のママン:手島ゆかり 劇団竹
ふみ子おばあちゃん:今村珠穂の祖母
珠穂:今村珠穂『虎の毛穴』ジュニア部
成長した珠穂:中村千春 平成ツチノコ隊・I
近所のデブ:ボヨヨ〜ン 拾ってきたおやじ
脚本:平沢華音 演出:竹之内竹太郎 劇団竹主宰
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千恵のママン「千恵、突然、家の中を歩いていて!
この三ヶ月ほど、一体何処に行っていたの?」
千恵「千恵にもよくわからない。
『ひなぎく院』って、孤児院ってところにいたの。
小さな木の小屋みたいな、小さな家。
ママ、千恵は苦い野菜も食べられるようになったのよ。
お片付けもちゃんと出来る。とってもなかよくしてくれた
ふみ子ちゃんに、『千恵ちゃん、すききらいはダメよ』、
『千恵ちゃん、お片付けはちゃんとするの』って、
いつも叱られてたけれど、『千恵ちゃん、わたしたち、
ずっと、ずっと、おともだちよ』って、歌を歌ってくれたの。
みんなはね、千恵の話を聞くと、『未来の人みたい』って、
目をまるくして驚いてたわ。『想像力がすごい』って。
ママ、ひなぎく院では、おうちに帰りたいって思ってたけれど、
ママといっしょにいたいけれど、でも、ひなぎく院に戻りたいの。
みんな、みんな、温かく、寄り添って生きてたのよ」
◆一週間後
近所のデブ「いやぁ、マスコミで騒がれているね!
『現代の神隠し』。ところで、『ひなぎく院』って、
交番の若いお巡りと一緒に調べたら、今から六十年ほど前まで、
この場所、奥さんの家の、まさにこの場所に存在していたらしい。
もっと驚いたことには、隣町に、『ひなぎく院』出身の、
『ふみ子』というおばあちゃんがいて、千恵ちゃんに
会いたいって言っているそうだけど、どうするよ」
◆隣町のふみ子おばあちゃん
千恵「わあ、ふみ子ちゃんだ」
ふみ子おばあちゃん「千恵ちゃん、その子はね、
わたしの孫で、『珠穂』っていうのよ。
千恵ちゃん、本当に未来にいたのね。
突然ひなぎく院に現れて、突然いなくなってしまって。
覚えてるでしょ、『ずっと、ずっと、いつまでも♪
ずっと、ずっと、おともだち♪』」
千恵「ふみ子ちゃん、ふみ子ちゃんだ」
◆十年後
千恵は珠穂と、ふみ子おばあちゃんの
お墓に手を合わせ、ふみ子おばあちゃんに語った。
「ふみ子ちゃん、ずっと、ずっと、おともだちだよ!
珠穂ちゃんも、ずっと、ずっと、おともだち!」
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ずっと、ずっと、おともだち
NIGA JACA RANGER カップリング
歌手:千恵ちゃん&7人の愉快なツチノコたち
ゆびきりしてちかいあったね
幼い日々 だきしめるように
さよならなんてそんなことば
さまよってなんていなかった
ずっと、ずっと、これからも
ずっと、ずっと、おともだち
ずっと、ずっと、いつまでも
ずっと、ずっと、おともだち
みらいのことはなしあったね
大人の日々 背伸びして見つめ
手をつなぎあい 生きていくよ
ほほえんでいると 伝わるの
ずっと、ずっと、これからも
ずっと、ずっと、おともだち
ずっと、ずっと、いつまでも
ずっと、ずっと、おともだち
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ボヨヨ〜ン「――台詞、長いって;;;」
カノぽっぽ「千恵ちゃんが文句一つ言わず
長台詞をこなしたというのに、おたんちん!」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1257話 またはそれ以前参照-


第、1259話 熱痙攣!怪談だ!マタタビの、インゲンマメ (2023.08.06)
●インゲンマメの家庭菜園
白くうつむいた、さびしそうな花
やがて、ほっそりとしたさやをつける
あの頃、好きだった女の子がいた
色の白い痩せた女の子だった
いつしかふたりは擦れ違った
今はそんな理由すら思い出せない
●インゲンマメの十分な土作り
実がならなかった、未熟だった恋
取り戻すことは出来ないけれど
枯れ果てた日々が美化されていく
いつしかふたりは擦れ違った
理由は、ぼくの心から削り取られた
●インゲンマメの収穫
きみに似た、ほっそりとしたさやの中で、
きみの顔に似た豆が次々と膨らみ始めた
きみをたくさん収穫することが出来た
またこの土でたくさん育っておくれ
きみが眠るこの土に掌を合わせる


第、1258話 リセット (2023.07.30)
序幕 2013年
はるかぜ「『浅川はるかぜのいんたーねっとだよ』
今日、この番組に、『公園の浮浪者』さんから
イラストが送られてきました。
でも、ちょっと!まだ高校生のはるかぜが、何で、
はるかぜとおんなじ顔した女の子を抱っこしたイラストなの?
まあ、何だかかわいいんだけどね。ママになったはるかぜ、
おんなじ顔した女の子、幸せそうな笑顔で、…何だろう、
涙がこぼれ落ちてきた、何だろう、涙が止まらない」
第二幕 2023年
公園の浮浪者「こんにちは、お嬢さん。
毎日のようにこの公園のベンチに座って泣いてばかりいますね」
はるかぜ「全てわたしの不注意です。
まだ幼い娘が横断歩道で酒帯び運転車に
轢かれてしまい亡くなりました。
時間を取り返したい!時間を取り返したい!」
公園の浮浪者「最初からやり直しますか?」
はるかぜ「…ねえ、おじさんは一体誰なの?」
公園の浮浪者「時の運び人さ」
はるかぜ「娘を助けられるの?」
公園の浮浪者「亡くなられた命を救うのですから、
10年ほどは戻らなければリセット出来ません。
それと、当然、現在の記憶はなくなるので、
再び事故で、娘に注意してあげることが出来るか?
同じ事の繰り返しになる可能性が高いですよ。
あと、あなたの寿命、縮まりますが、よろしいですか?」
はるかぜ「娘の生来(せいら)を救える可能性があるならば」
第三幕 2013年リセット
はるかぜ「『浅川はるかぜのいんたーねっとだよ』
今日、この番組に、『公園の浮浪者』さんから
イラストが送られてきました。
『公園の浮浪者』さん?以前にも投稿してくれましたよね?
ねえ、番組スタッフさん、記憶にない?あれ?そうかな?
でもさ、ちょっとさ!まだ高校生のはるかぜが、何で、
はるかぜとおんなじ顔した女の子を抱っこしたイラスト、
幸せそうなふたりの笑顔…何だろう、涙が止まらない。
『公園の浮浪者』さん?以前にも投稿してくれましたよね?」
終幕 2035年
祖母「生来、高校遅れるよ」
生来「はい、おばあちゃん」
生来は母親の写真に手を合わせてから、
『行ってきま〜す』と、玄関ドアを開けた。
祖母「――酒気帯び運転車が走ってなければ、
はるかぜも、幼い生来をかばって死なずに済んだでしょうに…」


第、1257話 空と緑の町 (2023.07.23)
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1256話 またはそれ以前参照-
花柄ファンタジーメンバー「本日は、花柄ファンタジーライブ、
『空と緑の町』納涼祭で〜す!!!『空と緑の町』は、
平成ツチノコ隊・Iのカノぽっぽが作ってくれた新曲で、
本日のこの納涼祭も、カノぽっぽ企画・演出で、途中で、
このクソ暑いのに、歌の合間、このステージで、
突然運動会が繰り広げられます。
そこのところ、カノぽっぽ、ご説明を!」
カノぽっぽ「――はい、浴衣姿です」
花柄ファンタジーメンバー「背中のうちわ、
花柄ファンタジー納涼祭うちわだぁ!」
カノぽっぽ「因みに、運動会優勝者には、
豪華賞品がご用意してあります」
花柄ファンタジーメンバー「断然やる気!」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カノぽっぽ「突然運動会!スプーンに乗せた風船を、
落とさず走って競ってね競争!!!よーいどん!」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ、
うちわ扇いで風船落とすんじゃないよ!」
カノぽっぽ「時間切れで全員失格」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ!!!」
カノぽっぽ「ひえぇえええええ〜〜〜」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カノぽっぽ「突然運動会!パン食い競争」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ、
パンにカラシ塗ってんじゃないよ!」
カノぽっぽ「全員試合放棄で失格」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ!!!」
カノぽっぽ「ひえぇえええええ〜〜〜」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カノぽっぽ「突然運動会!玉入れ競争」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ、
かごを持って動き回るんじゃないよ!
あっ、転けたぁ!かごを逆さまに起き上がるな!!!」
カノぽっぽ「かごに玉はなく、全員失格」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ!!!」
カノぽっぽ「ひえぇえええええ〜〜〜」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
カノぽっぽ「突然運動会の結果ですが、
全員失格ということで――」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ!!!」
カノぽっぽ「全員に豪華賞品を――」
花柄ファンタジーメンバー「わーーーーーい!」
カノぽっぽ「うちのデブマネージャーボヨヨ〜ンの、
サイン入り悩殺チェキを全員に――」
花柄ファンタジーメンバー「コラ!カノぽっぽ!!!」
カノぽっぽ「ひえぇえええええ〜〜〜」
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空と緑の町
歌手:花柄ファンタジー
緑の町の上で青空が輝く
木々と風の歌を聞いてわたしは育ってきた
過去を失うことは難無く容易いけれど
失った日々の回復は果てしなく遠い道のり
雨が降り注ぐ町 緑が微笑む
木々と風の歌を聴いてわたしは大きくなった
歩き慣れた歩道でわたしは振り向く
ママに手を引かれ歩いた わたしの幼い頃
時代を変えた人は英雄扱いされて
傷付いた日々の回復は人知れず辛い道のり
雲に隠れていた日差しが微笑む
ママと傘を閉じて歩いた いつかの光の道


第、1256話 NIGA JACA RANGER (2023.07.16)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1254話 またはそれ以前参照-
カノぽっぽ「進化を過ったサルこと地球の人類どもよ!
よくお聞き!おまえらが大好きな桜井千恵ちゃんが、
ツチノコを従えて歌手デビューするぞ!!!」
千恵ちゃん「CD買ってくださいね!」
カノぽっぽ「か、かわいい〜♪」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です。
プロデューサーは案の定、千恵ちゃん大好きカノぽっぽさんですね」
カノぽっぽ「はいな!」
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NIGA JACA RANGER
歌手:千恵ちゃん&7人の愉快なツチノコたち
甘い野菜であふれてる
こどもがよろこぶ献立表
なのにこっそり NIGA NIGA 野菜
なのにこんなに NIGA NIGA 野菜
こどもの味覚をあなどっているわ
苦い野菜が襲ってくるよ!
NIGA NIGA JACA JACA
NIGA NIGA JACA JACA
ピーマン ニンジン きゅうりにセロリ
NIGA NIGA JACA JACA
NIGA NIGA JACA JACA
どうかたすけて わたしをまもって
NIGA JACA RANGER
甘い野菜でたりている
こどもがえがおの献立表
なのにかくれて NIGA NIGA 野菜
なのにひょっこり NIGA NIGA 野菜
こどもは嗅覚 研ぎ澄ましている
苦い野菜にたべられちゃうよ!
NIGA NIGA JACA JACA
NIGA NIGA JACA JACA
ししとう 春菊 みょうがにセロリ
NIGA NIGA JACA JACA
NIGA NIGA JACA JACA
こどもの平和を『愛』でまもって
NIGA JACA RANGER
どうかたすけて わたしをまもって
NIGA JACA RANGER
カノぽっぽ「甘い野菜ばかりたべてたら、
ボヨヨ〜ンみたいな体形になるよ」
千恵ちゃん「えっ;;野菜なんでもどんとこい!」
チャッカチャッカチャッカチャッカ チャンチャン
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ボヨヨ〜ン「どういうこっちゃ!」


第、1255話 テルケティの、化粧品紹介動画 (2023.07.09)
はい!わたし、テルケティの、化粧品紹介動画です。
わたし、テルケティも、使ってみたら大喜び!
本日は、月の穴石鹸社の『耳洗浄たわし』と『耳専用石鹸』です。
耳がピッカピッカに美しいのが昨今のトレンドです。
この、耳洗浄たわし、男性用耳洗浄金属たわしや、
お子様用、耳洗浄ナイロンたわしなどの姉妹品もあり、
月の穴石鹸社の、pH1の強酸性耳専用石鹸を使用することで、
耳の、汚いきたないキタナイ汚れを、
きれいさっぱりゴシゴシ洗い流してくれます。
彼女にモテたいですよね。
彼氏に嫌われたくないですよね。
耳がピッカピッカに美しいのが昨今のトレンドです。
そして、この商品で耳の汚れを落としていて、
ある日、はたと気付くこと。
『わたしの耳って結構荒れてない?』
そんなあなたの耳にスキンケア!
耳荒れの味方!月の穴石鹸社の、
耳ケア薬用乳液『耳の液』です。
この耳の液を、一回で一本使い切る気持ちで、
どっぷり耳に塗りたくって下さい。
こういう事はケチると世の中の落伍者になります。
彼女にモテたいですよね。
彼氏に嫌われたくないですよね。
耳がピッカピッカに美しいのが昨今のトレンドです。
この動画の下の外部リンクをクリックすると、
月の穴石鹸社のオンラインショップに飛べますよ!
わたし、テルケティも、使ってみたら大喜び!
本日は、月の穴石鹸社の『耳洗浄たわし』と『耳専用石鹸』。
そして、耳ケア薬用乳液『耳の液』の紹介でした。
買って損はないわよ、そこのキミ!


第、1254話 宇宙船音頭 (2023.07.02)
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1248話 またはそれ以前参照-
カノぽっぽ「みなさん、此処、福鳥市、
『宇宙船の里』盆踊り特設やぐらステージに、
お越し下さり、ぱりがとうございます」
みなさん「おおおおおおおおお!!!」
カノぽっぽ「本日は、『宇宙船を呼ぼう』ということで、
やぐらの支柱に、宇宙人への生け贄として、
マネージャーのボヨヨ〜ンを縛り付けてみました」
みなさん「おおおおおおおおお!!!」
ボヨヨ〜ン「どういうこっちゃ!」
カノぽっぽ「向こうで、竹のいとこ、
栗がわたあめ作っているので、無料なのでどうぞ!」
栗「いきなりですが、ぼくは、『柿』でも『梨』でもなく、栗林栗次郎です」
カノぽっぽ「では、竹、和太鼓叩きまくれ!どどんがどん!」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です」
どどんがどん〜♪どどんがどん〜♪
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宇宙船音頭
歌手:平沢華音とツチノコ・シックス
ハアー 地球を走った乗り物と
どこか似ながら進化する チョイト
分厚い型から流線型
地球の技術と丸かぶり
ヤットヤットナでヨイヨイヨイ
チョイト 宇宙船音頭
ソレ 無風の月面はためいた
アメリカ国旗がはためいた チョイト
信じる心で作られる
人類魅惑のストーリー
ヤットヤットナでヨイヨイヨイ
チョイト 宇宙船音頭
コリャ 火星に人面ありました
心理現象?勘違い?チョイト
異星人かな?エイリアン?
グレイのあなたは何処の星
ヤットヤットナでヨイヨイヨイ
チョイト 宇宙船音頭
サテ 目撃されたよあの日から
空を飛び交う宇宙船 チョイト
分厚い型から流線型
地球の技術と丸かぶり
ヤットヤットナでヨイヨイヨイ
チョイト 宇宙船音頭
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カノぽっぽ「――謎の光が空に何か書いている」
中村千春「古代エジプト娘、二階堂、読み解いて」
二階堂幸恵「ウ・マ・ヅ・ラ・デ・ブ・イ・ラ・ナ・イ」
みなさん「おおおおおおおおお!!!」
ボヨヨ〜ン「どういうこっちゃ!」
ウ「ワ・タ・ア・メ・ク・ダ・サ・イ」
栗「へい、わたあめどうぞ!…あ、あれ?」


第、1253話 ウータン (2023.06.25)
ちか「あなたも二児の母になったのね」
ちさ「え?みさしか産んでないわよ」
ちか「みさちゃん、ウータンは?」
みさ2歳児「いもうと」
ちさ「みさったら、ウータンはぬいぐるみでしょ」
ちか「長女、みさ。次女、ウータン」
ちさ「わたしはオランウータンか!」
ちか「姓は『森』で、名は『ウータン』」
ちさ「姓は直接関係ない!」
ちか「みさちゃん、ウータンは?」
みさ2歳児「いもうと」
ちか「ちさ、あなたはわたしの妹だから、
理屈抜きに、あなたもウータンよね」
ちさ「訳わからん!そもそもこのぬいぐるみ、
今日、姉さんがみさに買ってあげたんじゃない」
ちか「そうよ、みさが『いもうとがほしい』って言ったから」
ちさ「で、なんで、オランウータンなのよ」
ちか「みさちゃん、ウータンは?」
みさ2歳児「いもうと」
ちか「どうして我が子と認められないの?」
ちさ「オランウータンなんて産んでないもの」
ちか「血は繋がってなくても親子でしょ」
ちさ「ぬいぐるみに血など流れてない!」
ちか「ウータン、将来ぐれるわよ」
ちさ「わたしがぐれたいわよ!」
ちか「みさちゃん、ウータンは?」
みさ2歳児「いもうと」
ちさ「それ、もういいって!」
ちか「森ウータンの将来、悲しみの孤立無援」
ちさ「わたしが孤立無援よ!」
ちか「みさ、すっとウータンと仲良くね」
みさ2歳児「うん」
ちさ「わたしが孤立無援だわ!」


第、1252話 ミツル (2023.06.18)
ベビーベットに、ミツル。
くまのぬいぐるみの耳を咥えている。
『くまのぬいぐるみの耳、咥えてますが、何か?』
と、言わんばかりの眼差しでわたしをみる。
「ママに、くまのぬいぐるみ、貸してくれるかな?」
そうすると、ミツルは嫌がる訳でもなく、
くまのぬいぐるみを手から放す。
だがしかし、3秒ほどで、『あっ、あー』と、
くまのぬいぐるみに手を伸ばす。そして、返してあげると、
くまのぬいぐるみの耳を咥えている。
『くまのぬいぐるみの耳、咥えてますが、何か?』の眼差し。
「おぬし出来るな」
再び、「ママに、くまのぬいぐるみ、貸してくれるかな?」
3秒ほどで、『あっ、あー』で、返してあげると、
『くまのぬいぐるみの耳、咥えてますが、何か?』の眼差し。
「我が子ながらあっぱれじゃ」
因みに、ミツルに、『沢畑研二』の『勝手にしました』を聴かせると、
不思議と瞬時にぐっすり眠りに落ちる。
だがしかし、ぐっすり眠りに落ちたミツルに、
『沢畑研二』の『LOVE 〜抱きしめすぎ〜』を聴かせると、
目をカッと見開き、くまのぬいぐるみの耳を咥え、
『くまのぬいぐるみの耳、咥えてますが、何か?』の眼差し。
「おぬしただ者ではないな」
――さて、再び、『沢畑研二』の『勝手にしました』を聴かせる。
「今度はゆっくりお眠りなさい」
くまのぬいぐるみをにぎる手もゆるみ、
ミツルはすやすやお眠り中。


第、1251話 サンバにほえろ!6月スペシャル (2023.06.11)
Samba75 お絵かきちゃん
ホタルイカ刑事「『お絵かきちゃん』知ってるでしょ」
サンバ刑事「交通部の『交通安全イベント』で、
『サンバ刑事』って駆け寄ってくれる、4歳の女の子だよ。
交通部からはゆるキャラ扱いで、イベント手伝っているからね。
お絵かきちゃん、絵が上手で、ママが動画配信していて、
ママのカメラに顔くっつけて、『近い近い』って、
ママから突っ込まれている、いつも、
きゃっきゃとはしゃいでいる元気な女の子。
お絵かきちゃんの名画には、『研磨剤付きスポンジ』、
『トイレのスリッパ』、『綿棒』などがあるんだ」
ホタルイカ刑事「その、お絵かきちゃん、
ママと青信号の横断歩道を渡っていたとき、
酒気帯び運転車に撥ねられて、幸い大した
ことはなかったらしいけれど、ママが動画配信しても、
ママの胸元に顔を埋めて『くるまぶつかった』って
ずっと泣いてばかりで、元気をなくしてしまったの」
サンバ刑事「わかった!みんなで励まし動画作ろう。
タイトルは『笑ってよお絵かきちゃんのために』」
ホタルイカ刑事「どこかで耳にしたフレーズ――」
サンバ刑事「――細かいことは気にしない」
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ママ「『交通安全イベント』の、ゆるキャラ、
サンバ刑事がお絵かきちゃんに動画作ってくれたのよ」
お絵かきちゃんは、ママの胸元にしがみつくようにして、
サンバ刑事が作ってくれた動画を観た。
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「お絵かきちゃーん、はじめまして!
暴力団対策課のおじさんだよ!
顔が怖いからって、サンバの野郎が
モザイクかけるって言ってたけど、
モザイクかかってても、
お絵かきちゃんが、元気が
出るように応援してるからね」
「警察音楽隊のみんなが、
お絵かきちゃんを応援してるよ」
パッパカパッパッパァー♪
「生活安全部の部長をしております、防犯代治と言います。
お絵かきさまには日頃からお世話になり――」
サンバ刑事「――硬い硬い」
「お絵かきちゃん、交通部のおねえさんです。
お絵かきちゃん、ごめんね。いつも交通安全イベントに
来てくれていたお絵かきちゃんを事故に遭わせてしまって、
おねえさんたちの努力不足だね。おねえさんたちもがんばるから、
お絵かきちゃん、またいつか、交通イベントに来て、
とびきりの笑顔をみんなに見せてほしいんだ」
「はい!タンバリン刑事です。
タンバリンジャグリングで16ビート!」
サンバ刑事「いつもより余計に叩いております!
お絵かきちゃん、お絵かきちゃんの笑顔、大好きだよ!」
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日曜日の交通イベント
交通部のおねえさん「お絵かきちゃん、来てくれたんだ」
サンバ刑事「お絵かきちゃん、元気になったんだね」
お絵かきちゃん「お絵かきしたの」
サンバ刑事「どれどれ、『くるまさん、ぶつからないでね』。
ママとお絵かきちゃんが手をあげて横断歩道を渡っているね。
くるまさんがみんな笑顔で止まっているね。
お絵かきちゃんは、やっぱりお絵かき上手だなぁ」
交通部のおねえさん「この、お絵かきちゃんの絵、
交通安全ポスターにして、町に張り出せないかしら」
交通部長「是非そうしましょう!ポスターに、
サンバ刑事とお絵かきちゃんの写真もほしいな」
ママ「どうぞどうぞ」
交通部のおねえさん「では、お絵かきちゃん、
サンバ刑事が抱っこしてくれるよ」
サンバ刑事「よし、お絵かきちゃん、おいで」
交通部のおねえさん「それでは、サンバ刑事、
お絵かきちゃん、とびきりの笑顔で、はい、チーズ」
カシャッ


第、1250話 ママとひろみ (2023.06.04)
ひろみがまだ赤ちゃんだった頃、
近くにあった公園に、キリンのオブジェ。
ひろみを抱っこしながら、
「ひろみ、キリンさんよ」と言った日から、
ひろみはキリンに夢中。
ママが買ってあげたキリンのぬいぐるみを手に握りしめ、
公園のキリンのオブジェに向かって、
ひろみが初めて口にした言葉が、「キリンさん」。
『ママ』という『マ』を2回言えばいい言葉も喋らぬうち、
ひろみが初めて口にした言葉が、「キリンさん」。
そんなひろみにずりばいを促す。
「ひろみ、ここまでおいで。キリンさんが待ってるわよ」
すると、頑張って、這いずってきたひろみは、
キリンさんのぬいぐるみを無視して、
床に座り込んだ、ママのスカートを両手でぎゅっと握りしめ、
下からママを見上げて、「ママ」。
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ひろみ14歳「わたしも詰めが甘いなぁ、
そんな時は、ママを見上げて『キリンさん』だよ」
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そう言いながらキッチンに向かっていくひろみ。
しばらくするとキッチンからひろみの声。
「ママ、今夜カレーでしょ!いっしょに作ろうよ」
――わたしは、古いアルバムをゆっくり閉じて、
ひろみが待つキッチンへ向かった。


第、1249話 ヘルメット被っていなかった座談会 (2023.05.28)
主催者「ヘルメットを被っていなかったニュースについて」
ヘルメA「建設現場で鉄骨が落下!歩行者直撃死亡!
歩行者はヘルメットを被っていなかった」
ヘルメB「食堂で食中毒発生!食堂を利用した40人が死亡!
食堂を利用した40人はヘルメットを被っていなかった」
ヘルメC「練炭自殺!車内から男女5人の遺体!
男女5人はヘルメットを被っていなかった」
ヘルメA「女子校校庭に全裸男現れる!
全裸男はヘルメットを被っていなかった」
ヘルメB「転倒した高齢者を助け起こす中年男出没!
防犯メールで注意喚起!中年男はヘルメットを被っていなかった」
ヘルメC「クジラさんがまた海岸に打ち上げられる!
クジラさんはヘルメットを被っていなかった」
主催者「最近はカエルさんがサラダに混入とか…」
ヘルメA「カエルさんがサラダに打ち上げられる!」
ヘルメB「カエルさんはヘルメットを被っていなかった」
ヘルメC「サラダもヘルメットを被っていなかった」


第、1248話 七転八倒 (2023.05.21)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1246話 またはそれ以前参照-
中村千春「高級金魚〜♪」
大谷幸恵「5万匹〜♪」
岩永麻理奈「ボヨヨ〜ン〜♪」
菅原真美子「払う〜♪」
二階堂幸恵「代金〜♪」
渋谷忍「5000万〜♪」
カノぽっぽ「とっととボヨヨ〜ン金払え〜♪」
ボヨヨ〜ン「『大きな栗の木の下で』かぁ!
ヘンな替え歌作ってんじゃねーぞ!!!」
カノぽっぽ「ボヨヨ〜ンは、マモノ・デラックスのように、
女装して、CDデビューしてみたら?大スターになるチャンスかも」
ボヨヨ〜ン「イヤじゃ!」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です。
カノぽっぽさん、どんな感じの歌になりますか?」
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七転八倒
歌手:ボヨヨ・デラックス
七転八倒なのよ 何もかも苦悩
煩悶・懊悩なのよ 乱れては頭痛
痩せ細るほどデブってる
見る影もなく太ってる
七転八倒なのよ 何もかも地獄
煩悶・懊悩なのよ 乱れては落魄
Oh Baby 大人になったらこんなに醜くなるかもね
Oh Baby かわいく見えるの ホントに今だけなんだから
七転八倒なのよ 世の中が苦悩
煩悶・懊悩なのよ 乱れては過食
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カノぽっぽ「こんな感じ」
ボヨヨ〜ン「苦悩の原因の80パーセントはおまえだろうが!
誰が歌うか!こんな曲」
カノぽっぽ「――と言いながら、サインを書く練習」
ボヨヨ〜ン「何れ世界へ進出となると、
サインはローマ字が良い?」


第、1247話 サンバにほえろ!シーズン22 (2023.05.14)
Samba72 さようで
ホタルイカ刑事「指名手配され変装したと…」
被疑者「はい、さようで」
ホタルイカ刑事「指名手配されていた別の犯人に変装したと…」
被疑者「はい、さようで」
ホタルイカ刑事「で、逮捕されたと…」
被疑者「はい、さようで」
ホタルイカ刑事「すっとこどっこいなの?」
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Samba73 誰なんだ
サンバ刑事「で、黒幕は誰なんだ」
被疑者「黒馬邦男――」
サンバ刑事「――黒幕にお・会いしますか?」
被疑者「いいえ、黒馬邦男――」
サンバ刑事「――黒幕にお・ットセイがお似合い?」
被疑者「――あのぉ、遊ばれてます?」
サンバ刑事「わかっちゃった?」
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Samba74 小突く
タンバリン刑事「散り菊刑事の頭を小突く」
ホタルイカ刑事「散り菊刑事の鼻の穴から火花」
散り菊刑事「パチパチッ」
サンバ刑事「犯人が驚いて腰を抜かす」
長さん「なんだよ、それ?」
タンバリン刑事「犯人逮捕のシミュレーションですよ」
山さん「そう思ったとおりにはいかないぞ」
サンバ刑事「そんな時は誤魔化しのサンバステップ」
ボス「誤魔化しの人生か!この、すっとこどっこい!!!」


第、1246話 僕の好きな絵 (2023.05.07)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1244話 またはそれ以前参照-
原則、マスメディア拒否のプログレッシブ・アイドルグループ、平成ツチノコ隊・I、メンバー。
中村千春 ー 幼き頃から山を幾つも越え分校に通い続けた強い足腰が自慢。
大谷幸恵 ー 世界に生息する昆虫をほぼ全て把握している。
岩永麻理奈 ー 6歳の頃、総合格闘家の父の関節を決めギブアップを奪った事がある。
菅原真美子 ー 悪の組織に改造されかけ脱走。右腕に数々のアタッチメントを装着できる。
二階堂幸恵 ー 学んだ記憶がないヒエログリフを流暢に読み書きできる。
渋谷忍 ー 象使いの両親の間に生まれ、子象と戯れながら育った。
ラーメン丸カーノ (平沢華音) カノぽっぽー 利きインスタントラーメンを特技とする。
カノぽっぽ「そこで問題です!ボヨヨ〜ンの現在の体重は?」
渋谷忍「4ヶ月前にうちで産まれた赤ちゃん象は、
現在、体重260kgだけど…」
カノぽっぽ「正解は、体重260kg!」
ボヨヨ〜ン「だ、誰が赤ちゃん象だ!」
カノぽっぽ「ボヨヨ〜ン、角砂糖食べな」
ボヨヨ〜ン「く、熊の調教か!」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です。
今、ボヨヨ〜ンが角砂糖を貪り食っています」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「どんだけ〜」
ボヨヨ〜ン「I○KOか!」
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僕の好きな絵
ニューアルバム『ツチノコロケット』から
歌手:平成ツチノコ隊・I
幼稚園児のお絵描き
好きな絵を描いた
大きなロケットの隣に
キミをそれより大きく描いた
打ち上らないロケットの絵と
となりでキミの怒った顔
僕の好きな絵 想い出の絵
小学生で描いた絵
好きな絵を描いた
大きなロケットの姿に
キミをロケット人間にした
打ち上らないロケットの絵と
となりでキミの怒った顔
僕の好きな絵 想い出の絵
中学校の美術で
好きな絵を描いた
大きなロケットとは別に
キミをそれよりステキに描いた
打ち上らないロケットの絵と
ロケット基準?と怪訝なキミ
僕の好きな絵 想い出の絵


第、1245話 Let's つぼみ (2023.04.30)
「皆さんこんにちは、つぼみです。
つぼみの生誕祭、18歳になりました。
まあ、18歳になったのはいいんですけど、
皆さんご存知のように、わたし、ちっちゃいんですね。
小学校1年生の頃から成長が止まってて、
わたしは、不老不死を手に入れたと思っているんですが、
幼馴染みのかずみが、現在身長168センチもあって、
わたし、かずみに『たかいたかい』されるんですよ。
まあ、それはそれで楽しいからいいんですけれど、
わたし、小学生の頃から使っているランドセルを
背負って女子校に行くんですけど、
わたし、3年生なのに、1年生の後輩から、
『つぼみ先輩、おいでおいで』されると、
遊んでもらえるんだと思って、後輩に駆け寄っちゃうのね。
まあ、それは習性というか、本能というか、仕方ないけれど、
18歳になったのだから、心は成長しなければって思うんです。
でも最近、実は、おでこがむず痒いので、そろそろ、
三つ目が、開眼するのかも知れません。
意外と成長してるじゃん、わたし!と思う、今日この頃。
それでは、恐山野外イベント特設ステージ。
つぼみの生誕祭、次の曲いってみましょう!
『血が滴るいちご大福』」
客席「おおおおおおおおお!!!」
「おまえら、喉笛噛みちぎってやろうか!」
客席「おおおおおおおおお!!!」
じゃんじゃかじゃんじゃか〜♪
客席「おおおおおおおおお!!!」


第、1244話 此岸の空 (2023.04.23)
物価上昇、増税ラッシュ。
庶民の味方だった食材にそっぽを向かれる。
平和を願う心が敵対視される世の中。
軍事産業が儲かり、兵器を作れば笑いが湧く。
平成ツチノコ隊・I、ニューアルバム『ツチノコロケット』、
『此岸の空』を聴きながら、僕の心のロケットは、
今、何処を彷徨っているのだろうと、空を見上げる。
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此岸の空
ニューアルバム『ツチノコロケット』から
歌手:平成ツチノコ隊・I
色鉛筆のロケット やさしい色合いで
色鉛筆のロケット 平和の町を描く
人々が幸せの町 人々の喜びの町
何色もの色鉛筆のロケット
大空を飛び交っていく
描きたい世界は 川を隔てた向こう側
色鉛筆のロケット 此岸の空を飛ぶ
町に灯った灯りに 錯覚の風景が消える
色鉛筆のロケット 願いを色に変え
色鉛筆のロケット 祈りで町を描く
何時までも笑顔の町 何時までも喜びの町
色取り取り 色鉛筆のロケット
大空を飛び交っている
築きたい世界は 川を隔てた向こう側
色鉛筆のロケット 此岸の空に舞う
町に灯った灯りに 泣き顔の現実が浮かぶ
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1242話 またはそれ以前参照-


第、1243話 不倫県座談会 (2023.04.16)
主催者「不倫県について」
県民A「砂浜にラブレター書いた思い出」
県民B「山でタヌキやクマと遊んだ記憶」
県民C「田んぼでカエルと合唱したあの頃」
県民A「昔は、海には、妖怪、海坊主様」
県民B「昔は、山には、妖怪、天狗様」
県民C「現在、県庁に、妖怪、ニュルニュル」
主催者「不倫県の名物とか」
県民A「桃にキュウリ」
県民B「アワビにバナナ」
県民C「生放送前のナマ」


第、1242話 シャボン玉ロケット (2023.04.09)
花柄ファンタジー「はい、『花柄ファンタジーの虚舟ラジオ』です。
恋心レッドの、天沢裕菜です。
友情パープルの、蘢宮夢です。
微笑みイエローの、源広佳です。
初恋ピンクの、一香奈です。
そよ風ブルーの、郎女真利奈です。」
天沢裕菜「福島市『UFOの里』で
夜間のサーチライトが設置され、
年間を通じて夜空に光をともすことで、
宇宙との交信に本格的に乗り出したって」
蘢宮夢「UFOって羽虫かしら」
源広佳「カナブンじゃないの?」
一香奈「○スラがやって来るわ!」
郎女真利奈「ザ・ピ○ナッツ!!!」
天沢裕菜「では、本日最後の曲で、
平成ツチノコ隊・I、ニュー・アルバム、
『ツチノコロケット』から『シャボン玉ロケット』」
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シャボン玉ロケット
ニューアルバム『ツチノコロケット』から
歌手:平成ツチノコ隊・I
三つ編み少女 初めての恋
色づく空に打ち上げたかった
彼が交際始めたのは 同級生の男の子
色づく空に打ち上げたかった
とばずにきえた恋 シャボン玉ロケット
おさげの少女 思春期の恋
やねよりたかく打ち上げたかった
彼がその次愛したのは 上級生の男の子
やねよりたかく打ち上げたかった
こわれてきえた恋 シャボン玉ロケット
刈り上げ少女 頑なな恋
失敗せずに打ち上げたかった
彼が一番愛したのは 用務員のおじいさん
失敗せずに打ち上げたかった
はかなく散った恋 シャボン玉ロケット
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1239話 またはそれ以前参照-


第、1241話 四月だよ!怪談だ!マタタビの、『怪談が三つも』 (2023.04.02)
泥団子
子供の成長を考え、中古の一軒家を購入。
小さいながら庭がある。息子が泥団子を作る。
毎日飽きずに作る。その度に庭を掘る。
「どうしてそんなに作るの?」
「友達が『掘って』と言うから」
息子が土を掘った庭の片隅。
「もう、こんなに穴にしちゃって」
何かが底に見える。少し掘ってみた。
大きさから、子供の手の骨のようだ。
息子が泥団子を磨いている。
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ネコ
家の近くの路地で、時々ネコの声がする。
その度に見回しても、ネコが見当たらない。
隣に住むお爺さんが話していた。
「俺が子供の頃の話だけどな、
この辺で、目を怪我した子ネコがいてな、
俺が『片目、餌だよ、おいで』と言うと、
餌欲しさに狭い道から出て来たなぁ。
いつの間にか、姿を見せなくなっちまった」
家の近くの路地で、また、ネコの声がする。
ぼくが『片目、いるのかい』と声を掛けると、
狭い道から「にゃん」と、声だけが聞こえてきた。
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「あっ!さっき買ったばかりのDVD、
『ローションまみれでレズビアンプロレス』を、
沼に落としてしまった! …うわぁ!
沼から胸毛もじゃオヤジが出て来たぞぉー」
「わたしはトランスジェンダーの沼の精、
あなたがこの沼に落としたのは、この、
『ローションまみれでレズビアンプロレス』ですか?」
「そう、それそれ」
「それとも、この『韓国男性アイドル写真集』ですか?
若しくは、この『コオロギパウダー』ですか?」
「『ローションまみれでレズビアンプロレス』だけだよ!」
「正直者のあなたには、『韓国男性アイドル写真集』と、
『コオロギパウダー』を差し上げます」
「いらねーーよ、そんなもん。おれはただ、
『ローションまみれでレズビアンプロレス』を、
家に帰ってのんびり観たいだけなんだよー」
「わかりました。この『辛ラーメン』も差し上げます」
「『ローションまみれでレズビアンプロレス』を返せー!」
「『デマ太郎のブロマイド』も差し上げます」
「死ぬほどいらねーー!!!」


第、1240話 サンバにほえろ!シーズン21 (2023.03.26)
Samba69 吸血しゃもじ
タンバリン刑事「差別を訴え、トランスジェンダーが傷害事件」
サンバ刑事「だったら、公安職全員サンバ衣装にしてほしい。
『心がサンバ』を差別しないでほしい」
散り菊刑事「『心が花火』としては、
公安職全員パチパチチリチリしてほしい」
サンバ刑事「それは無理だよ、すっとこどっこい」
ボス「どちらも無理だ!この、すっとこどっこい!!!」
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Samba70 折り鶴の呪い
サンバ刑事「捜査指揮に微毒管理官か」
ホタルイカ刑事「微毒管理官ってキライ」
サンバ刑事「害があり益はなく」
ホタルイカ刑事「女性にいやらしい」
微毒管理官「コロコロコロ…」
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Samba71 メガネの目線
サンバ刑事「司法解剖では、死因に犯罪の可能性はないと…」
山さん「奥さんには多額の保険金が支払われる」
長さん「ガサも無理」
ホタルイカ刑事「とても健康だった亭主が、
徐々に体調を崩し、死に至ったのに…」
サンバ刑事「『すずらん』や『福寿草』など、
身近な植物だけど、それらを毎日、微量に与え続けたりでもしたら…」
山さん「過激摂取に注意が必要な場合もある。例えば、
粉末を小麦粉に混ぜ、パンを拵えるなんて、やってはいけないこともある」
長さん「消されていく事実」
ボス「現在進行形で、犯罪が見逃されている」


第、1239話 ツチノコロケット(演劇) (2023.03.19)
劇団カノぽっぽ 第六回公演 出演者
博士:事務所のビルを清掃している爺さん
千恵ちゃん:桜井千恵『虎の毛穴』ジュニア部
歓楽街のおやじ:栗林栗次郎 竹のいとこ
デブの主婦:ボヨヨ〜ン 拾ってきたおやじ
昭和の町のおばちゃん:平沢華音 平成ツチノコ隊・I
昭和の町のクソガキ:『虎の毛穴』ジュニア部
昭和の町の人々、その他:劇団竹団員
脚本:平沢華音 演出:竹之内竹太郎 劇団竹主宰
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博士「千恵ちゃん、それではロケット打ち上げるよ!
超光速時空移動!昭和の町へ!夕焼けの町へ!」
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千恵ちゃん「なんだか、裸の看板とかいっぱい。
怪しげな場所に来てしまったみたい」
歓楽街のおやじ「おい、ガキっちょ、
こんな場所をウロウロしてどうしたんだ。
仕方ねーなぁ、おい、ついて来い!」
千恵ちゃん「わあ、賑わう商店街。始めて見た」
歓楽街のおやじ「夕食の買い物客でいっぱいだな。
母ちゃんに心配かけるな!早くうちに帰れよ、ガキっちょ」
千恵ちゃん「おじさん、ありがとう」
ー昭和の町の人々ー
肉屋「奥さんみたいな豚ロース肉、安くしとくよ!」
デブの主婦「やだわ、これ以上、デブらせないでよ!」
果物屋「よっ!オカマのあんちゃん、果物好きだね」
オカマ「だって、肌の美しさはビタミンからよ〜」
クソガキ「おもちゃ買って!おもちゃ買って!」
おもちゃ屋「こら、そこのクソガキ、駄々捏ねてると、
お母ちゃんの代わりに、このおじちゃんが
テメーのおケツ100回ひっぱたくぞぉー!
まあ、おもちゃ買ってもらえたら、
おもちゃ屋としたら、ありがたいけどな」
昭和の町のおばちゃん「そこの女の子、こっち来なさい」
千恵ちゃん「なあに?おばちゃん」
昭和の町のおばちゃん「手、出しな」
千恵ちゃん「はい」
昭和の町のおばちゃん「両手だよ」
千恵ちゃん「はい」
昭和の町のおばちゃん「ほら、金平糖だよ」
千恵ちゃん「ありがとう、おばちゃん」
昭和の町のおばちゃん「お母ちゃんは?」
千恵ちゃん「わたし、ひとり」
昭和の町のおばちゃん「気をつけて早くうちに帰るんだよ」
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博士「千恵ちゃん、昭和の町はどうだった?」
千恵ちゃん「昭和の町を現実に知って気付いたこと。
現在の日本人は、暴走するデータオバケに違いない。
マニュアルに支配された操り人形。無機質で偽善的。
正しいことと間違っていることの意義を取り違えている」
博士「生きた人間味のデータを直接心で吸収したことで、
より正確な人間に近付いたな、アンドロイド・千恵ちゃん」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1238話 またはそれ以前参照-


第、1238話 ツチノコロケット (2023.03.12)
マネージャーのボヨヨ〜ン「はい、本日は第***回平成ツチノコ隊・I、チャンネル配信です」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「は〜〜〜い」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1236話 またはそれ以前参照-
カノぽっぽ「先日の『トビハネル』発売記念イベント、
大成功と言いたいけれど、ラストでボヨヨ〜ンが、
バニーガールのコスプレで登場し、会場を、
阿鼻叫喚にしてしまったことをお詫びします」
ボヨヨ〜ン「おまえがバニーガールのコスプレさせたんだぞ!」
カノぽっぽ「大失敗だぁ」
竹「いきなりですが、わたくし、『梅』でも『松』でもなく、竹之内竹太郎です。
ペットボトルロケットイベントは、どうなりましたか?」
カノぽっぽ「事務所のビルを清掃している爺さんが、
製作講習会をしてくれて、みんな大成功だった」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「ビル清掃爺さんは、ロケット名人だ!」
ボヨヨ〜ン「ところで、プロデューサー、ニューアルバムを告知!」
カノぽっぽ「はいな!ニューアルバム『ツチノコロケット』発売!」
平成ツチノコ隊・I、メンバー「バニーガールボヨヨ〜ンを
ロケットに縛り付けて、空高く打ち上げよう!」
ボヨヨ〜ン「こ、こ、こ、こいつら;;」
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ツチノコロケット
ニューアルバム『ツチノコロケット』から
歌手:平成ツチノコ隊・I
ツチノコロケット エンジン着火
空高く正確に 打ち上がって飛んでいく
昭和の町まで飛べるかな
ちょいとそこのパン屋さん
小洒落たそこのパン屋さん
『甘食』ないよ『シベリア』もない
ばあばにお土産買いたいのにさ
ツチノコロケット エンジン着火
空高く確実に 打ち上がって飛んでいく
昭和の町まで行けるかな
アドバルーンが見たいんだ
チンドン屋さん 会いたいな
飛行船を追い掛けたいな
ばあばが話した夕焼けの町
ツチノコロケット エンジン着火
空高く適確に 打ち上がって飛んでいく
昭和の町まで連れてって
ちょいとやめて 毒の虫
生物兵器 コオロギも
鳴くだけならば罪はなかった
ばあばとススキと秋風の町
ツチノコロケット エンジン着火
空高く正確に 打ち上がって飛んでいく
昭和の時代に連れてって
ばあばが語ったあの町に


第、1237話 コオロギ座談会 (2023.03.05)
主催者「コオロギについて語って下さい」
クロ「コオロギといえば、『微毒』があり、
食には適さないとされる、黒褐色なアイツ!」
ワモン「糸状の長い触覚をフリフリするアイツ!」
チャバ「何処に潜んでいるかわかりにくいアイツ!」
主催者「コオロギ食について語って下さい」
クロ「『コオロギクリームサクサククッキー』とかイヤだな」
ワモン「『つぶつぶコオロギ菓子』とかイヤだな」
チャバ「『ぶつ切りコオロギポタージュ缶』とかイヤだな」
主催者「『下級国民の皆様には覚悟を持ってもらう』と、
政府の下級国民追い込み漁で、袋小路目前かも…」
クロ「『本品製造工場では、えび・かにを含む製品を生産しています』
とか表示すれば、後は好き勝手に済し崩しかも…」
ワモン「右を見ても左を見てもコオロギ食の陳列…」
チャバ「『もうコオロギはたくさんだぁー』と、
逃げるように線路に飛び込み、電車に撥ねられ死亡。
その死体の傍らの草むらで、コオロギが鳴いている秋…」
主催者「秋の夜長をほくそ笑む ああ政治家の残虐さ♪」
クロ「そんな未来があるとしたら、俺たちは、
モルモットとして生まれてきたのかも知れない」
ワモン「そんな未来があるとしたら、俺たちは、
生贄として生まれてきたのかも知れない」
チャバ「そんな未来があるとしたら、俺たちは、
廃棄物として生まれてきたのかも知れない」
ALL「日本列島、気狂い島」


第、1236話 It's So Cat (2023.02.26)
カノぽっぽ「平成ツチノコ隊オリジナルイベントホール!
ニューアルバム『トビハネル』発売記念!
次のゲストは、花柄ファンタジーの天沢裕菜ちゃん」
客席「おおおおおおおおお!!!」
-平成ツチノコ隊・I お暇なら、第、1234話 またはそれ以前参照-
カノぽっぽ&天沢裕菜「コント『荒ぶる』」
客席「おおおおおおおおお!!!」
カノぽっぽ「佐州急便荒ぶる選手権!」
天沢裕菜「先ほどの挑戦者は、思い切り荷物に回し蹴りで、
80点の好成績でした。次なる挑戦者は、何と、
H33ロケットにこっそり荷物を積み込んだ。
荷物ごと空中爆発を期待してか?しかしながら、
H33ロケット、システムトラブルで打ち上がらず!」
カノぽっぽ「打ち上げられなければ失敗ですね!失態ですね!失格ですね!」
天沢裕菜「やはり、失格です!無得点です!」
カノぽっぽ「そりゃ、打ち上げられなければ失敗です!失態です!失格です!」
カノぽっぽ&天沢裕菜「ちゃんちゃん」
客席「おおおおおおおおお!!!」
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It's So Cat
ニューアルバム『トビハネル』から
歌手:平沢華音&天沢裕菜
猫のような眼差しで ぼくのこと見詰めるんだね
気ままな日々を いつも ゆるりふわり
そんなキミだから 以前から参っている
心情!感情!愛情!
読めないキミの性格が好きなんだ
It's So Easy It's So Cat It's So You
吊り橋飛び跳ね明日に向かう
It's So Easy It's So Cat It's So You
追い掛けていくよ!キミの笑顔見たくて
この国では嘘ばかり 怪しげに微笑んでいる
けがれた見本 常に 嘘の迷路
そんな世の中に 最近は臆病風
失敗!失態!失格!
恐れていてはキミらしさ無くしちゃう
It's So Easy It's So Cat It's So You
急がば近道 明日にゴール
It's So Easy It's So Cat It's So You
追い掛けていくよ!キミを抱きしめたくて



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